| それでもさすがはフェラーリF40 |
英国LovecarsがフェラーリF40とマクラーレンP1とのドラッグレース対決を行い、動画にてその様子を公開。
これはなかなかに面白い組み合わせでもあり、フェラーリF40は1987年に発売されたフェラーリの最強モデル、そしてマクラーレンP1は2013年に発売されたフラッグシップです。
そこには26年の歳月が流れていますが、トランスミッションやハイブリッドシステムの有無など様々な相違があり、「どれくらいの差があるのか」を見てみましょう。
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フェラーリF40はこんなクルマ
フェラーリF40は「そのままレースに出ることができるロードカー」というコンセプトにて開発され、チューブラーフレームと複合素材を組み合わせた車体を持ち、エンジンは2.9リッターツインターボ。
もちろんエンジンはミドシップマウントとなり、トランスミッションは5速マニュアルのみ、そして駆動輪は後輪のみ。
0-100km/h加速は4.1秒、最高速は324km/hを誇り、当時は世界最速の市販車という称号を授かっています(加速については、同時期に発売されたポルシェ959のほうが速かったとされる)。
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フェラーリF40は今年で30歳。その歴史、仕様などを振り返ってみよう
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マクラーレンP1はこんなクルマ
マクラーレンP1は2013年に発売されたクルマで、同時期に発売されたラフェラーリ、ポルシェ918スパイダーと並び「ハイパーカー御三家」と称されることも。
3.8リッターツインターボエンジン(737馬力)とエレクトリックモーター(179馬力)とを組み合わせることで916馬力を発生します。
トランスミッションは7速デュアルクラッチで、駆動方式は(同じくハイブリッドスポーツカーであるポルシェ918スパイダーとは異なり)MR。
そのパフォーマンスはまさに驚愕と言えるレベルに達しており、0-100km/h加速は2.8秒、最高速は350km/hを誇ります。
なお、マクラーレンP1は「プラグインハイブリッドカー」ですが、専用充電器が320万円くらいしたり、エレクトリックモード(ガソリンエンジンを使用しない)での走行も可能ではあるものの、その場合は「異常に遅い」ということも有名ですね。
ただしこのエレクトリックパワーを最大限に活用するアイパス(IPAS=Instant Power Assist System)を持ち、これを使用すると怒涛の加速を見せるということも知られています。
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実際に走ってみたらこうなった
そして両者の対決。
F40はマニュアル・トランスミッションを持っており、スタート時のクラッチミート、シフトアップ時の操作は「乗る人によって大きく差が出る」部分です。
実際に走ってみると「予想通り」の結果ではあるものの、まだまだ現役という矜持も示しているようですね。
参考までに、フェラーリF40の0-100km/h加速「4.1秒」は現代のクルマだとポルシェ718ケイマン/ボクスターGTSやトヨタGRスープラ、BMW M340iと同じくらいの数字です。