| モンツァSP1、エルヴァ、V12スピードスター。この3台が揃うのはこの機会をおいてほかにない |
それぞれのスピードスターにはそれぞれの個性があるようだ
さて、トップギアが「マクラーレン・エルヴァ」「フェラーリ・モンツァSP1(SP2)」「アストンマーティンV12スピードスター」という、”スピードスター御三家”の試乗レビュー動画を公開。
いずれも限られた台数のみが生産され、その価格は1億円以上というクルマたち。
ルーフはおろかフロントスクリーンも存在しないというハイパーカーであり、その希少価値や非日常性を考慮すると、路上を走るよりもガレージに収まっている時間のほうが長いたぐいのクルマだと思われます。
この3台が揃うことは「現実的には」なさそうだ
今回はトップギアのロケということでこの3台が揃ったものの、現実世界でこの3台が揃う図が実現することはまずありえず、よって今回公開された動画は非常に貴重だと考えられます。
なお、ロケ地はスコットランドだとされ、試乗中にはめまぐるしく天候が変わっているようですね。
ちなみにこの3台の価格は合計で約5億5000万円、そして出力は3台あわせて2,300馬力となります。
フェラーリ・モンツァSP1はこんなクルマ
フェラーリ モンツァSP1は限定台数499台、その価格2億円とされるクルマで、ベースとなるのはフェラーリ812スーパーファスト。
このモンツァはフェラーリの新シリーズ「ICONA」の第一弾となり、ICONAとはイタリア語で「アイコン」の意味なのだそう。
つまりはフェラーリのアイコニックなモデルのデザインを現代に(最新のテクノロジーを用いて)再現したシリーズということになり、極めて少量の生産台数にて構成されます。
もちろん購入権利はフェラーリ側が顧客に対して付与することになり、まず「買おうと思っても買えない」レアカーでもありますね。
1人乗りの「SP1」、2人乗りの「SP2」とがあり、この動画に登場するのは二人乗りの「SP2」。
搭載されるエンジンは6.5リッター自然吸気V12、出力は800馬力、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ、車体重量は1,620kg。
0−100km/h加速は2.9秒というスペックです。
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マクラーレン・エルヴァはこんなクルマ
マクラーレン・エルヴァはマクラーレン創業者、ブルース・マクラーレンが最初に作ったレーシングカー、「M1A ”ELVA”」へのオマージュとなるモデル。
エルヴァはサーキット志向の「セナ」、そして高速ツアラーの「GT」とは異なり、「ドライバーと路面との濃密なコンタクト」をコンセプトに企画されたハイパーカー。
4リッターV8ツインターボ(804HP)エンジンをミッドマウントし、7速デュアルクラッチを介して後輪を駆動。
0−100km/h加速は2.8秒だとされています。
なお、車体重量は1,269kgに留まり、マクラーレン史上もっともパワーウエイトに優れるロードカーでもありますね。
なお、エルヴァはもともと399台限定にて企画されているものの、諸事情にて生産台数が「149台」へと縮小されており、その諸事情とは「売れなかった」というもの。
売れなかった理由としては、マクラーレンが限定ハイパーカーを頻発しすぎたこと、そしてスピードスターという「あまりに一般性のない」ボディ形状が敬遠されたからだとも言われています。
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【動画】マクラーレン・エルバを見てきた!極端に少ない線と面で構成され、これからのマクラーレン製スーパーカーを示唆するであろう一台
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アストンマーティンV12スピードスターはこんなクルマ
アストンマーティンV12スピードスターは88台のみが限定にて発売されており(まだ売れ残っているらしい)、1953年のDB3S、1959年のDBR1のイメージ、そして2013年のCC100スピードスターコンセプトとを融合させたもの。
車体そのものはヴァンテージそしてDBSスーパーレッジェーラとのミックスだとされていますが、ボディパネルの多くには軽量化のためにカーボンファイバーが用いられ、エンジンには5.2リッターV12ツインターボが採用(700馬力にチューンされている)。
トランスミッションはZF製の8速が組み合わせられ、駆動輪はもちろん後輪のみ、0-100km/h加速は3.5秒、最高速はリミッターにて300km/hに制限されています。
インテリアはレトロかつモダン、そしてこの3台の中ではもっともエキゾチックかもしれません。
トップギアが「スピードスター御三家」を走らせる動画はこちら
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参照:Top Gear