| とてもじゃないがこの吹け上がりの速さだと人間の操作では追いつかない |
ピークパワーを発生する8,200回転までは一瞬でタコメーターの針が駆け上がる
さて、フェラーリは「自然吸気V12エンジンオンリーで走る、おそらくは最後の」モデルである812コンペティツィオーネを発売していますが、こちらはフェラーリのV12エンジン史上最強の830馬力を発生させ、0−100km/h加速は2.85秒、0−200km/hまでは7.5秒、最高速度は340km/hというスペックを誇ります。
この出力向上は高回転化(9,500回転)によって達成されていますが、これも”フェラーリのロードカーの中で最も高回転型エンジン”となり、トランスミッションは7速デュアルクラッチを継続し、しかしシフトプログラムの改善によってシフトタイムが5%短縮しています(ギア比は812スーパーファストと同じ)。
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フェラーリ811コンペティツォーネは「最強のV12」モデル
812コンペティツォーネは当然ながら軽量化にも注力されており、乾燥重量は812スーパーファストの1,525kgに比較して1,487kgへ。
シャシーにも徹底的なアップデートが施され、ビークルダイナミクスシステム「サイドスリップコントロール」については初めてバージョン7.0が採用されているとアナウンスされており、単なるパワーアップや軽量化のみではなく、あらゆる方面において強化されている「特別な」モデルということになりますね。
そして今回は各メディアが812コンペティツォーネのレビューを公開していますが、まずはモータースポーツマガジンがその強烈なサウンドを収めた動画をリリースしています。
なお、動画を見ると、その場所はフェラーリのテストトラックであるフィオラノサーキットで、10月に目撃された個体そのものかもしれません。
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動画ではローンチコントロールを作動
そしてこの動画ではまずイエローの812コンペティツォーネの外装を軽くチェックし、その後は乗り込んでフル加速を試しています。
さすがにモータースポーツマガジンだけあって「よくわかって」おり、停止状態からエンジンスタートの様子も収録済み。
そしてその後はローンチコントロールを作動させてフル加速を行いますが、クルマがスタートするのは3,200回転から、そしてそこからタコメーターの針は一気に駆け上がります。
なお、7,000回転から上の吹け上がりは一層鋭く、これだけレスポンスのいいエンジンのタコメーターをパワーバンド内に閉じ込めておくのは至難のワザかもしれません。
もちろん812コンペティツォーネのトランスミッションには「オート」モードもあるものと思われ、動画では「オート」で走っていると推測しますが、もし(パドルにて)マニュアル操作を行っていたとしたら、一瞬でオーバーレブを起こしてしまいそう。※こういった動画を見ると、マニュアル・トランスミッションはもはや速く走るには不向きであり、デュアルクラッチ・トランスミッションの自動変速に任せるのがベターということがわかる
ちなみに812コンペティツォーネに積まれるV12エンジンが最高出力を発生するのは8,200回転ですが、動画では「ほぼきっちり」8,200回転でシフトチェンジを行っており、もし手動で操作しているのだとしたら、このドライバーは「けっこうな手練」だと考えられます。
フェラーリ812コンペティツォーネのエンジンが一瞬で吹けきってしまう動画はこちら
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