| そのスタイリングはウワサどおりにかつての330 P4風、レトロなルックスを再現か |
一方で搭載されるエンジンはフェラーリのロードカー用V12エンジン史上最強の850馬力となる模様
さて、おそらくは今週末に発表されると言われるフェラーリの新しい限定モデル。
これは限られた顧客向けに販売されるICONAシリーズの最新作となりますが、ボディ全体を布で覆われたプロトタイプが走行する姿が目撃されています。
なお、この新型ICONAはこれまでにも幾度となく目撃されてはいるものの、今回はその一部が(カモフラージュ越しに)見えるようになっていて、ちょっとづつその姿があらわになってきているようですね。
やはりそのデザインは330 P4風
この新しいICONAシリーズはかつてのフェラーリのレーシングカー、330 P4を再解釈したものだと言われていて、たしかに今回のプロトタイプを見るに330 P4を想起させるディテールが盛り込まれているようにも。
1967年に発表されたフェラーリ330 P4は、前年の330 P3の後継モデルであり、わずか4台しか製造されなかったという希少モデル(うち一台は330 P3をベースにし、残る3台は新規に製造されている)。
搭載されるのはV12エンジンで、3バルブのシリンダーヘッドはイタリアGPで活躍したF1マシンとの共通性を持ち、これにP3と同じフューエルインジェクションシステムを搭載することで450psを発揮します。
今回目撃された動画を見るに、ヘッドライトは縦に長い形状を持ち、フロントフードにはエアを抜くためのスリットがあるもよう。
クラシカルなフェンダーミラーを備え、キャビンはバブル形状。
リアにはもちろん330 P4のデザイン的特徴でもあったリアスポイラーが再現されています。
リアはかなりな「尻上がり」で、かつてのレーシングカーにおいて特徴的だったシェイプを再現しています(当時のレーシングカーの多くはリアアンダーが大きく上に向けて跳ね上げられていた)。
よって現代のスーパーカー/ハイパーカーではお約束となった大型ディフューザーを持たないということになりますが、ちょっとだけフィンのようなものも見えますね(ただ、これだと十分なダウンフォースを得られない可能性もあり、アクティブエアロを備えるのかも)。
なお、テールパイプは296GTBと同様の位置にあるようです。
まだまだ新型ICONAについてわかっていることは多くない
この新型フェラーリ限定モデルについてわかっていることは多くなく、しかしこれまでにウワサされている情報をまとめると下記の通り。
現時点で新型ICONAについてウワサされていること
- モンツァSP1、SP2と同様にICONAシリーズとしての発売
- ラ・フェラーリ・アペルタをベースにしており、車体重量は1470kg
- 812コンペティツィオーネに搭載されていたNAのV12を850馬力にアップグレード、ハイブリッドパワートレインは搭載しない
- 1967年の「Ferrari 330 P4」からインスパイアされたデザインを持つ
- センターマウントのエキゾーストパイプ装着
- 1968年の「Ferrari 250 P5」のようなライトバンドを背面に装備
- サイドミラーは旧P4と同様にホイールアーチに取り付け
- 取り外し可能なカーボンファイバー製のルーフパネルを採用
- ラ・フェラーリのセンターロック式ではなく、5穴ボルト式ホイールを採用
- 実車公開のために用意された2台につき、1台はロッソ・マグナ、もう1台はホワイトにペイントされている
- ワールドプレミアは週末(おそらく日曜日)を予定しており、しかしVIP顧客にはすでに公開済み
フェラーリ最新限定モデルが走行する動画はこちら
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参照:Varryx