フェラーリ純正色に塗装されたポルシェ・カレラGTが中古市場に！ラフェラーリの納車を受けたオーナーが「この色いいな。じゃあカレラGTを同じ色に塗り替えよう」

｜ なお、再ペイントに際しては腕の立つショップへと依頼し、そのコストは1000万円以上 ｜

フェラーリ純正ボディカラーとポルシェ・カレラGTとのマッチングは悪くない

さて、ポルシェ・カレラGTは「アナログ時代最後のスーパーカー」として近年再評価されており、この1−2年で大きく価値を上げたクルマのひとつです。

そして今回登場したのが、なんと「フェラーリ純正のボディカラーにペイントされた」カレラGTですが、もちろんポルシェが工場出荷時にフェラーリ純正ボディカラーに塗装を行うはずはなく、もともとブラックにて製造された個体をのちに再ペイントしたものだと紹介されています（価格はASK）。

なぜポルシェ・カレラGTがフェラーリ純正ボディカラーに？

じゃあどうしてこのポルシェ・カレラGTがフェラーリ純正ボディカラーにペイントされる事になったのかという経緯について、それはこのカレラGTのオーナーが、ラフェラーリの納車を受け、そのラフェラーリのボディカラー（Rosso Fuoco / ロッソ・フオコ）があまりに美しく、カレラGTも同じボディカラーにしたいと考えたから。

もちろんリセールが下がることを承知での再ペイントとうことになり、しかしそれほどまでしてカレラGTのオーナーを再塗装へと駆り立てるとは「フェラーリのボディカラー、げにおそるべし」だと思います。

そしてこのカレラGTのオーナーは完璧主義者だと見え、再塗装の際にはコンクール等で受賞歴のあるカスタム/レストアショップであるカロセリーへと依頼し、そのコストは「軽く1000万円超え」なのだそう（同時に多くのパーツも交換している）。

なお、ブレーキキャリパーについてもフェラーリ同様のレッドへとペイントされているようですね。

一般的に「オールペンすると大きく売却価格が下がる」のは通念として広く認識されていますが、この出来栄え、そしてマッチングを見るに、もしかすると「よくあるシルバー」よりも高く売れるんじゃないかと思ったり。

インテリアについては「純正のまま」のように見えますが、シフトノブがカーボンファイバーに変更されているようですね。

そしてこの「ブラックレザー」については、自身のラフェラーリと同じであったために「手つかず」にしておいたのかもしれません。

一部の自動車メーカーではほかメーカーのボディカラーにもペイントできる

参考までに、一部自動車メーカーでは「他のメーカーの純正カラーと同じボディカラーにペイントが可能」な例があり、BMWだとポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ（さらにはアウディまでも）のボディカラーを指定することも可能。

これは「それら自動車メーカーのクルマを持っている人がBMWを注文する際、BMWでも同じボディカラーを選べるように」という配慮からだそうですが、今回の「ラフェラーリのボディカラーが気に入ったので、カレラGTも同じ色に」というオーナーがいるということを考慮するに、BMWの戦略も的を射ているのかもしれません。※スーパーカーは毎日乗れるものでもないので、スーパーカーオーナーの中には、そのスーパーカーと同じカラーの”毎日乗れるハイパフォーマンスカー（M3やM4など）”を購入する人も多い

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参照：duPont Registry