| 古くなればなるほど炎上の可能性も上がるように思う |
ちょっと古めのスーパーカーは燃料ライン、ブレーキラインの交換が必須かも
さて、9月11日朝、さいたま市西区にてフェラーリが炎上した、との報道。
動画を見るとF355のようですが、走行中に車体後部から出火したと報じられており、通報によって駆けつけた消防隊によって約1時間後に消火がなされた、とのこと。
なお、幸いなことにこの出火・炎上によるけが人はなかったといいますが、クルマのほうは(動画から損傷度合いを判断するに)残念ながら修理が難しいかもしれません。
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一体何が原因?
そこで気になるのがその炎上の原因ですが、見たところ改造車ではなく、オーナーさんは非常に大切に乗っているようなので、不法改造や無謀運転が事故のようには思えず、となると経年劣化が原因なのかもしれません。
フェラーリF355は1994年〜1999年に製造されており、つまり23〜28年ほど前のスーパーカー。
308馬力を発生する3リッターV8エンジン(F129B)を車体ミッドに搭載しますが、一般にミドシップスーパーカーの場合、エンジンルーム内に熱がこもりやすく、その熱によって樹脂パーツが比較的早く劣化することがあります。
そして燃料系やオイルラインに使用される樹脂やゴムが劣化し、そこからクラックが入ったり、場合によっては裂けたりしてそこから燃料やオイルが漏れて発火に至る例があるもよう。
燃料系、オイルラインは目視にて劣化を確認しにくい
ただ、こういった燃料系、オイルラインの樹脂パーツについては目視にて確認することが位置的に難しい場合があり、かつ(目視できる範囲に)微細なクラックがあったとしてもそれに気づくことも非常に困難です。
参考までに、燃料ライン、オイルラインの劣化、それによるトラブルはスーパーカーメーカーも予想しており、よって定期的な点検と鋼管サイクルを定めていますが、そのクルマを長い間所有しているのであれば自身で「いつ交換したか」ということを把握しているものの、中古にて購入した場合は購入元(ディーラーやショップ)の言うことを信じるより他にはなく、自身では交換履歴を把握できない場合も。
よって中古にてスーパーカーを購入する場合は、確実に記録を提示してもらう、それがなければメーカーの定めるパーツを交換してもらってから納車を受けるようにしたほうがいいかもしれませんね。
さいたま市にてフェラーリF35が炎上する動画はこちら
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参照:日テレNEWS