フェラーリSF90ストラダーレのハードコアモデル「SF90 VS」はやっぱりロングテールに？最新スパイビデオがYoutube上に投稿【動画】

｜　フェラーリがロングテールを採用するのは「かなり」珍しい　｜

リア周りはデイトナSP3、もしくは1960年代のフェラーリ製レーシングカーを連想させる

さて、フェラーリ812VSと呼ばれているニューモデルの試作車がマラネロにて目撃。

この「VS」というのはヴェルシオーネ・スペチアーレ、英語でいうところのスペシャルバージョンを意味しますが、488ピスタのようなハードコアモデルという位置づけです。※もちろんVSという呼称は仮であって実際の車名はおそらく発表時までわからない

フェラーリはその（スポーツカーシリーズの）ラインアップの最後にこういった特別仕様車を発売することが多く、直近だと812コンペティツォーネもそれに該当しますが、このSF90VSもやはり「SF90ファミリーの有終の美を飾る」スペシャルモデルとして登場するものと思われます。

当然ながらSF90VSは一般人には購入不可能

なお、SF90ストラダーレは「カタログモデル」なので一見さんでも注文できたものの、こういったスペシャルモデルはフェラーリの顧客、さらにはトップクラスでないと注文することが許されず、フェラーリからのオファーがないと買えないというハードルの高い限定シリーズです。

よって中古市場では「選に漏れた」人々が大金を積んで購入に走る傾向があり、そのためにフェラーリのスペシャルモデルの相場はうなぎ登りとなっているのですが、近年はさらにその傾向が強くなっており、このSF90VSも例外ではないと考えて良さそう。

フェラーリは（著名人を除くと）購入履歴や保有台数にて顧客の重要度を測っていると言われますが、その理由は「フェラーリのクルマを買ってくれるということは、それだけフェラーリを支持してくれているということにほかならないから」というもので、正直なところこれは”もっとも”であり、むしろこれが平等だとぼくは考えているわけですね（購入履歴がない人、たくさん買っている人を同列に扱うのは逆に不公平でもある）。

いうなればF1マシンに掲出するスポンサーロゴのようなものであり、よりお金を支払い、フェラーリにとって好ましいと考える企業のロゴが目立つところに配置されるのと同様、「より多くのフェラーリを購入し、そのヘリテージを理解して（クルマを売らず）保有し続ける顧客」を優遇するのはフェラーリとして当然のことだと捉えれば理解が進むかもしれません。

それはともかくとして、これまで目撃されていたフェラーリSF90VSはこんな感じで、前に突き出たリップが装着され、様々なスポンサーロゴが配置されたものだったのですが・・・。

直近で目撃された個体はそのディティールを隠すかのようにカモフラージュ用のシートが貼られており、おそらくこの下には「市販モデルと同等の」SF90VSのボディが隠されているものと思われます。

やはりフェラーリSF90VSはロングテールなのか

そのカモフラージュの範囲は広く、しかしフロントを見ると、バンパー中央から取り入れたエアをフロントフードから逃がす構造を持っているように見え、これは488ピスタ、F8トリブートと同じ構造でもありますね。※SF90ストラダーレも同じ構造を持っているが、それがより顕著になると考えられる

そしてサイドウインドウの後ろやフェンダー上のエアインテークにもなんらかの構造変更がありそうで、それを悟らせないために厳重に隠されていることがわかります。

なお、高電圧ステッカーが貼られているので、ハイブリッドシステムを継続採用することは間違いなさそうですね（ただしハイブリッドシステムの内容までもが同じかどうかはわからない）。

注目すべきはこのリアセクションで、「ロングテール化」されていることがわかると思いますが、リヤスポイラーはデイトナSP3のような、フェラーリのかつての（1960年代あたりの）レーシングカーを彷彿とさせるデザインに変更されるのかも。※フロートしているようにも見える

なお、フェラーリはF12tdfでも過去のレーシングカー（250GTO）を連想させるディティールを取り入れていて、さらに現在のレギュラーモデルであっても「過去オマージュ」的なデザインが多く見られるため、SF90VSにおいて同様の手法を取り入れたとしてもおかしくはない、と考えています。

こちらはまた別の、もしかするとSF90VS”スパイダー”かもしれないプロトタイプ。

ただし開閉機構のみのテストを行っているのか、リアエンドの形状は通常のSF90スパイダーと同一です。

フェラーリSF90VS最新のスパイ動画はこちら

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参照：Varryx