希少なフェラーリが100台以上集う「カヴァリーノ・クラシック」！参加できるのは選りすぐりのクラシックフェラーリのみ、全部合わせるといくらになるんだろうな・・・

｜　世界中見渡しても、ここまで希少なフェラーリが集まるイベントは他にないだろう　｜

伝統あるイベントだけあって参加資格も厳しく制限されるようだ

さて、毎年開催されているフェラーリの祭典、「パームビーチ・カヴァリーノ・クラシック」。

今年は32回めの開催となりますが、カヴァリーノ・クラシックに参加できるのは、フェラーリのレーシングカーやロードカーのなかでも、選りすぐりのマシンだけだといい、今年は125台のフェラーリが参加し、3つの主要な賞を競いあっています。

その3つの賞とは「フェラーリ・グランツーリズモ部門」、「フェラーリ・コンペティションカー部門」、「レッドブック認定フェラーリ部門」となり、こういった賞を獲得すれば売却時にも大きなアドバンテージとなるため、多くのコレクターがその名誉をかけて賞を競うこととなるようですね。

今年のカヴァリーノ・クラシックはこんな内容に

今年のカヴァリーノ・クラシックは数日にかけて開催され、まずはマイアミのザ・コンクール・クラブにて開催されたサーキット走行会から始まったそうですが、ここでは非常に高い価値を誇るフェラーリを難易度の高いコースで走らせることができ、翌日にはこの地域の最高のドライビング・ロードを巡る”ツール・デレガンツァ”が開催された、とのこと。

自身のクラシックカーをサーキットやツーリングにて走らせるのは相当に勇気が必要となることで、コンディションや走行距離を気にして走行させないオーナーも多そうですが、それでも「実際に走らせる」オーナーは本当にそのクルマを愛し、楽しみたいと考える人々なのだと思われます。

これら3つの賞のうち、レッドブック認定車賞は、フェラーリのクラシックカー部門、フェラーリ・クラシケによる公式認定を受けた、工場出荷時と同じスペックを持つ車両のみで競われる賞であり、これが獲得できれば非常に強力な付加価値を得ることが可能です。

なお、もしこの賞に漏れたとしても、審査員の厳しい評価により、97点以上を獲得したフェラーリには「プラチナ賞」が贈られるようですね。

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真ん中くらいにものすごくアメリカンなフェラーリがおる！

ちなみにこちらはフェラーリではトップクラスの希少価値を誇る205GTOですが、2台あわせると200〜300億円くらいの時価総額となりそうです。

会場に集ったフェラーリを見ると、意外なことに「ロッソ一色」ではないようですね。

イエロー、シルバー、ブラックのフェラーリもちらほら。

賞を獲得したのはこんなフェラーリ

そこで今回見事各賞のウイナーとなったフェラーリを見てみたいと思いますが、フェラーリ・グランツーリズモの総合優勝は、アン・ブロッキントン・リーが所有する1956年式フェラーリ410スーパーアメリカで、カヴァリーノ・クラシックで初の女性受賞者となったのだそう。

フェラーリ・コンペティション部門の「オーバーオール・アウトスタンディング・フェラーリ（Overall Outstanding Ferrari）」には、1953年型フェラーリ250MMベルリネッタ・ピニン・ファリーナ。

「オーバーオール・アウトスタンディング・フェラーリ・ウィズ・レッドブック（Overall Outstanding Ferrari with the Red Book）」には、1971年型フェラーリ512Mが選出されています。

このほか、様々なゲストが招かれることもこのイベントの醍醐味であり、「ル・マンの偉大なフェラーリたち」というシンポジウムでは、ルイジ・チネッティJr.が登壇し、1949年のル・マン24時間レースで、当時まだ若かったフェラーリにとって最初の国際的な成功をもたらした父の勝利を子供ながらに目の当たりにしたことを語っていますが、ルイジ・チネッティJr.は、なんとそのル・マン24時間レースで優勝したフェラーリ166MMバルケッタ・ツーリングの真横に立ってその話をしたようですね。

このほか、カヴァリーノ・クラシックではチャリティーオークションが開催され、毎年相当額の落札がなされるそうですが、もちろん競売による収益金は様々な慈善団体に寄付されることになりますが、今年は教育機関のほかにピストン・ファウンデーション（自動車の修復方法を学びたい若者のためのインターンシップ資金援助）、さらにはパームビーチ警察・消防署の基金へと寄付を行うなど、地元コミュニティへの支援も行っています。

なお、会場の外では現代のフェラーリが集まってイベントに華を添えており、なかなかに壮大な催しだったようですね。

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参照：Motor1