フェラーリがサムスンとの提携を発表！次世代フェラーリには同社の軽量なカーブOLEDディスプレイが搭載されることになりそうだ

｜　フェラーリはこれまでの常識を覆す形で「電子化」を推進することになりそうだ　｜

そのスピードはランボルギーニやポルシェなどライバルとは比較にならないほど速いものとなるだろう

さて、フェラーリがサムスンディスプレイとのパートナーシップ契約を締結したと発表。

これによってフェラーリの次世代モデルにサムスン製有機ELディスプレイが搭載されることとなりますが、フェラーリCEOベネデット・ビーニャ氏は「ラグジュアリー分野では、顧客の体験を高めることが重要です。サムスンディスプレイとの戦略的パートナーシップによって特別仕様の有機ELディスプレイソリューションを開発することで、当社の次世代モデルにおけるデジタル環境において、大きな前進を遂げることができるでしょう」とコメントしています。

サムスンディスプレイは車両分野における投資を拡大

今回の提携に際してはベネデット・ビーニャCEOが忠清南道牙山（チュンチョンナムド・アサン）にあるサムスンディスプレイを訪れ、同社のチェ・ジュソン社長兼CEOと直々に会談して契約を締結したと報道されており、しかしその契約規模、どういったスケジュールで今後プロジェクトが進められるのかについては未発表。

ただしおおまかなところだと、サムスンディスプレイが「スリムで軽量な曲面OLEDパネルの分野で専門知識を持つこと」を強調しているため、同社はフェラーリのためにカスタマイズされた曲面デイスプレイを設計・製造することになるのかもしれません。

サムスンディスプレイのチェ・ジュソン社長兼CEOによれば「有機EL技術における当社の豊富な専門知識に基づき、フェラーリの厳しい基準を満たす最先端のディスプレイソリューションを導入する態勢を整えています。フェラーリとのコラボレーションは、当社の強みをスーパーカーの分野に応用するエキサイティングな機会を創出するとともに、自動車用OLED市場における当社の地位を強化し、これまで以上の高みに到達することを可能にすると確信しています」。

なお、サムスンディスプレイは現在積極的に自動車用ディスプレイ分野への関わりを強めており、直近だと4兆1000億ウォンの有機EL投資計画を公表していますが、この計画の発表とともに「今後は、世界有数の自動車メーカーとの提携によって有機EL事業を強化する」ともコメントしており、その一つが今回のフェラーリの提携であったいうことになりそうです（もちろん、他社との提携も行うものと思われる）。

フェラーリCEOはエレクトロニクス業界の出身でもある

現フェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏は自動車業界ではなく半導体業界（STマイクロエレクトロニクス）の出身であり、現在フェラーリの上層部もやはりエレクトロニクス業界出身者で固められている状態ですが、こういった傾向を見るにつけ、フェラーリは今後ますます同分野への注力を強めることになりそうですね。

ちなみにですが、ベネデット・ビーニャ氏がフェラーリの新CEOに選ばれた理由は（フェラーリ会長、ジョン・エルカーン氏によれば）「これからの自動車業界の変革に必要な技術への理解があるから」で、実際に同氏はフェラーリの電動化をハイスピードで押し進め、さらにはフェラーリに採用されるテクノロジーの先端化を強く推進することに。

つい最近だとクアルコムやハーマンとの提携も発表されていますが、ここからのフェラーリの進化は「これまでの」フェラーリとはまた異なるものとなるのかもしれませんね。

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