フェラーリがクアルコムとの提携を発表！クアルコムの株価は上昇、ただしボクはもう昨年末にクアルコム株を売っちゃったよ・・・

｜　ちょっとクアルコムの株を売るのが早すぎたな　｜

クアルコムはこの調子だと「自動車業界の標準」となりそうだ

さて、フェラーリがクアルコムとの提携を発表し、市販車とF1含むレーシングカーの両方にて（クアルコム製の）マイクロチップを使用する、と発表。

なお、ぼくはチップ不足が表面化してきた際にクアルコム株を仕込み、昨年末にすべて売却したところですが、この報道のせいなのかクアルコムの株価が上がっていて、「売らなきゃよかったな・・・」と思ったり（利益が出ているので問題はないが、売ったあとに株価が上がるケースは少なくない）。

フェラーリは今後、エレクトロニクスに注力

現在のフェラーリCEOは（昨年末に就任した）ベネデット・ビーニャ氏ですが、同氏は欧州のチップメーカー、STマイクロエレクトロニクスの出身であり、つい最近フェラーリは「電子業界出身者で固められた」新人事を発表したばかり。

そしてフェラーリは今後の電動化そしてデジタル化において幅広い提携先を模索していたといい、今回白羽の矢が立ったのがクアルコムということになりそうです。

今回の提携後、まずはクアルコムのプレミアム・スナップドラゴン（Snapdragon）チップセットを使用してデジタル化を加速させることになり、ベネデット・ビーニャ氏は公式声明の中で「イノベーションにはマーケット・リーダーの協力が必要なのです。今回の契約により、自動車とモータースポーツにとって大きな可能性を秘めたデジタル技術とWeb 3.0に関する知識を広げることができます」と述べ、大きな期待を寄せているもよう。

このコメントでもわかるとおり、ベネデット・ビーニャ氏は「クリーンなモビリティへの移行」を進めるにあたって外部、そして各分野のリーダーと積極的に提携を行ってゆく意向を持っているものと見え、ちょっと前にはジョニー・アイブ、マーク・ニューソン（iMacやアップルウォッチのデザイナー）との提携も発表したばかり。

その前だと（提携ではないものの）アルマーニのデザイナーを獲得してアパレル事業を強化したり、一流シェフを雇ってレストラン事業の拡大を行うなど新たなチャレンジを行っていて、今後もフェラーリというブランド力を生かした様々な展開を見せてくれることになりそうです。

クアルコムは文字通り要注目株

なお、クアルコムについてはフェラーリのみではなく多くの自動車メーカーが注目しており、GM（ゼネラルモータース）とボルボはやはりクアルコム製のスナップドラゴン・コクピット・プラットフォームを活用したインフォテイメントシステムを提供する予定だといい、ルノーも同様の計画を持っています。

ボルボによるとEVは非常に高いレベルのグラフィックス性能が求められ、かつオーディオ含む様々なエンターテイメントシステムを低電力にて動かす必要があるものの、その要件を（クアルコムのスナップドラゴンは）完璧に満たしているといい、ルノーは「クアルコムのチップを使用することで、画面が7倍高速になった」とコメントしたことも（スナップドラゴンはそのスピードでも有名だが、消費電力が少ないこと、省スペースなことでも知られている）

そしてフェラーリにも同様の改革がもたらされることになるかと思いますが、それに先駆け、2月17日に発表されるフェラーリのニューマシン、F1-75にもスナップドラゴンのロゴが掲げられる、とのこと。

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参照：Ferrari