| できれば出品時にはフェルナンド・アロンソのサインもつけてほしいものだ |
理想的な内外装を持ち、コレクション価値は非常に高い
さて、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソが、自身の所有するエンツォフェラーリを売却することに。
この個体は6月8日に開催されるモナコ・カー・オークション出品されるそうですが、ボディカラーはロッソ・コルサ、インテリアはブラック・アルカンタラ、メーターはレッドという”いかにもフェラーリらしい”仕様です(走行は2,983マイル)。
加えて、フェラーリが「このクルマがオリジナルの状態とパーツを有している」ことを証明するレッドブックも付属しており、おそらく落札価格は7億円を超えるだろうと見られているようですね。
エンツォフェラーリはこんなクルマ
エンツォフェラーリは2002年のパリ・モーターショーにて発表され、288GTO、F40、F50に続く創立記念限定スーパーカーであり、21世紀への新たな一歩を踏み出したフェラーリとして認識されています。
デザインを担当したのは(先日エンツォフェラーリで速度違反を犯し有罪判決を受けた)ピニンファリーナのデザイナー、奥山清行(ケン・オクヤマ)氏によるもので、車体構造はカーボンモノコック、リアミッドに搭載されるエンジンはTipo F140B 6.0リッターV型12気筒、トランスミションは専用開発の6速自動変速機。
2002年から2004年にかけて400台が製造され、これはもともとの予定台数であった399台に加え、2004年に当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世により(チャリティのため)発注された1台がプラスされた数字です。
当然ながら購入権は厳しく制限され、しかしこういった限定フェラーリにつき、「F1ドライバーであれば無条件で購入できる」とも言われているので、当時はアロンソも何ら制限なく購入ができたのかもしれません(アロンソがフェラーリに加入したのは2011年)。
なお、この時代のフェラーリのスペチアーレは購入権利の制限に加えて「選択できるカラーの制限」もあったとされ、ロッソ以外を選べたのはフェラーリに認められた顧客のみで、さらに少数の顧客のみが特別なカラーを選べたという話も。※よって、ロッソ以外のスペチアーレに(新車で購入して)乗っている人は相当な地位にあると考えられる
そしてこれまでには、そういった「選ばれし人々」が購入した個体として「マットブラック」「ホワイト」「ロッソ・ルビーノ」「アルジェント・ニュルブルクリンク」あたりが紹介されています。
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参照:monacocarauctions(Instagram)