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ボディ形状が「フェラーリ初」ならば内装に使用される素材や機能、さらにはオプションまでもが「フェラーリ初」。銅線を編み込んだカーボン、軍用ナイロンも

ボディ形状が「フェラーリ初」ならば内装に使用される素材や機能、さらにはオプションまでもが「フェラーリ初」。銅線を編み込んだカーボン、軍用ナイロンも

| フェラーリは常に技術や素材、機能はもちろん、クルマに対する考え方までをも革新してきた |

あらゆる意味でプロサングエは新しく、フェラーリにとって「最新」の考え方が導入されている

さて、フェラーリはその75年の歴史の中ではじめての4ドアモデル「プロサングエ」を発表していますが、このプロサングエには様々な新機軸が詰まっており、今回フェラーリがそのプロサングエに備わる様々な機能について紹介するコンテンツを公開しています。

なお、現代では「スポーツカーメーカーが生き残るにはSUVを作るしかない」というのが通説となっていますが、ポルシェにせよランボルギーニにせよアストンマーティンにせよ、SUVの販売台数が「およそ半数」を占めるまでとなっていて、それによって大きな利益を得ているわけですね。

ただ、フェラーリの場合はプロサングエを利益拡大のための手段として活用するというよりも、フェラーリの重要顧客に対する「ギフト」として投入するという意味合いが強いように思われ、「プロサングエの生産台数は全体の20%以下に収める」「V12というフェラーリの象徴であるエンジンを搭載している」「そもそも購入権がVIP顧客にしか与えられない」ことからも「無制限に販売し、売れるだけ売って利益を稼ぐ」という意志のもと企画されたクルマではないこともわかります。

フェラーリ・プロサングエ
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フェラーリ・プロサングエはこういった特徴を持っている

そこでプロサングエのためにフェラーリが導入したいくつかの新機能を見てみると、まず後部ドアは通常のドアとは異なり、逆向きに開く「コーチドア」。

フェラーリはこれを「ウエルカムドア」と呼んでいますが、これによって「普通の4ドアではない」ことをアピールしたかったのではと考えています(庶民的な印象を持たれたくなかったのだと思う)。

実際のところこのドアを見ると誰もが「おお」と驚くことになるものと思われ、フェラーリいわく、そのドアが開くさまは「まるでお芝居の演出のよう」。

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そして次は「シートヒーターとマッサージ機能を装備した4つの独立シート」。

もちろんこれはフェラーリとしては初のことで(フェラーリにマッサージ機能付きシートが備わることになるとは・・・)、長身の男性でも快適に座ることができるサイズを持ち、乗降に間しても容易となるよう考慮されているようですね。

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そしてプロサングエの内装における特徴「デュアルゾーンコクピット」についても言及されており、これは「素材、カラー、機能」等によって4つのゾーンに分けられていると説明がなされています。

運転席と助手席前には大型ディスプレイが備わり、このディスプレイを通じてあらゆる設定が可能となるのだそう(助手席側ディスプレイからはインフォテイメントシステムの「すべて」をコントロールできる)。

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ステアリングホイールは「電源OFF時にはブラックアウトされる」タッチパネル内蔵のスポーク、そしてマネッティーノ(ドライブモード変更スイッチ)が備わり、このタッチパッドではオーディオなど走行中に頻繁に操作する機能の設定を行うことが可能となっていて、フェラーリのモットーである「視線は道路上に、手はステアリングホイールの上に」を実現するのに一役買っています。

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プロサングエには「フェラーリ初」がてんこ盛り

そのほかエアコンのコントロールスイッチはふだんはパネルとツライチになっているものの、使用する際にはこういった感じで”電動で”ポップアップ。

もちろんこのダイヤル(ロータリーコマンダー)の内部には液晶ディスプレイが仕込まれており、タップするとせり上がってくることに(やはりフェラーリにこういった装備が与えられていることについては驚きを禁じえない)。

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そしてセンターコンソールにも液晶パネルを備えたコントローラーが内蔵され、パワーウインドウの昇降スイッチもプロサングエ用の新設計。

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これに加えてガラス製のカップホルダー、様々な収納スペース、これまでのフェラーリにはないドアトリムの形状やデザインそして質感を持っており、いずれも「フェラーリ初」。

フェラーリによれば、インテリア素材の85%が持続可能な方法で生産されたものだといい、漁網からリサイクルされたポリアミド、より環境に優しいアルカンターラ(68%が使用済みリサイクルポリエステルから作られている)が使用されるほか、通常のカーペット素材の代わりに(軍用の)バリスティックナイロンを選択することもできるそうですが、バリスティックナイロンを用意している理由は「よりタフな使用環境を想定したから」なのだそう。

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オプションに関しても新しい素材や機構が用意されており、カーボンファイバーには「銅線を編み込んだ」新しい素材、そしてオーディオではブルメスターも選択できるようになり(これまでのフェラーリだとJBLが主なオプションであった)、リボンツイーターが自動車業界としてはじめて使用されたと紹介されています(サードパーティからだと、ソニーが発売していたことがあるように記憶)。

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こういった内容を見るに、プロサングエは「(同じグループの)他ブランドが持っていたり、自社が持っているコンポーネントを組み合わせて作り上げ、手っ取り早く利益を獲得できるようにした」SUVとは全く異なるクルマであることがわかりますね。

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参照:Ferrari

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