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OP込み7350万円のフェラーリ296GTBの塗装にはこれだけ問題がある?ディティーリングのプロが「ヤスリがけの跡、塗料の欠け、コンパウンド残留」など多数の問題を指摘【動画】

OP込み7350万円のフェラーリ296GTBの塗装にはこれだけ問題がある?ディティーリングのプロが「ヤスリがけの跡、塗料の欠け、コンパウンド残留」など多数の問題を指摘【動画】

| これらの問題は「起こりうる」もので、きちんと修正がなされているかどうかが議論されるべき課題なのかもしれない |

おそらく日本仕様ではこういった問題が修正された後に納車されるものと思われる

さて、フェラーリは「地球上でもっともスリリングなクルマを製造している」ことで知られていますが、一方で(ずいぶん改善したとはいえど)その品質がパフォーマンスに追いついていないということについても指摘されています(ぼくもこれに異論はない)。

そして今回、アメリカにてカーディティーリング事業を展開し、クラシックカーからハイパーカーまで幅広く手掛けるAMMO NYCが「最新のフェラーリと言えどもその塗装品質はけして高くない」という動画を公開し、クリアコート上にヤスリがけの跡が残っていたり、コンパウンドが残留していたり、塗料か欠けていたり、という問題へと言及することに。

Ferrari-296GTB (15)

新車のフェラーリGTBでもけっこう塗装には問題がある

そこで今回の動画に登場するのはこの296GTB。

ボディカラーに加えてコントラストルーフ、ブラックのホイール、グリーンのブレーキキャリパー、カーボンパーツ、360度カメラなど様々なオプションが装着されており、その価格は50万ドル(現在の為替レートにて約7350万円)にも達すると紹介されています。

Ferrari-296GTB (13)

なお、フェラーリにおいて「グリーン」は1%しか存在しないということも明らかになっていますが、「ブレーキキャリパーまでもがグリーン」というのはさらに珍しい例かもしれません。

Ferrari-296GTB (14)

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ちなみにホイールセンターキャップはカーボンファイバー、そしてチタン製ホイールボルトもブラックにペイントしているように見えます。

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そしてAMMO NYCでは早速この車体を隅々までチェック。

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タイヤやホイールも外し・・・。

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ボディ裏面までを入念に調べます。

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新車のフェラーリ296GTBでもこれだけ塗装に問題がある

一見すると何ら問題が無いようにも見えますが、AMMO NYCはどんな些細な問題も見逃さず、フロントフェンダー上のスクーデリア・フェラーリ”シールドエンブレム”とボディとの段差にコンパウンドが残留しているのを発見。

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そしてドア内側の下部にも残留物。

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そのほかあちこちにコンパウンドが残っているようですね。

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さらには塗装の「欠け」も。

ちなみにこれらはフェラーリに限らず、いずれの自動車メーカーの新車でも「起こりうる」事象であり、しかし日本の場合は豊橋PDIセンターで補修されたり、もしくはそこで問題が指摘された後にディーラーにて修正される場合がほとんどだと思われます(以前に聞いた話だと、新車でも平均して1台あたり30~40箇所ほど塗装に問題があるそうだ)。

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ただし今回AMMO NYCが問題視したのは塗装表面のサンディング(ヤスリがけ)の跡。

たとえばこのドアには全体的にサンディングがなされて塗装時の「ゆず肌」が消えているのですが(しかしサンディングの跡が残り、スワール状の傷がある)、右側のリアフェンダーではそれがなされておらずにゆず肌が残っています。

これの意味するところは、「新車製造時、ドアになんらかの塗装上の問題があり、サンディングによる修復を行った」ということで、それ自体はヨシとしても、その跡が残るなど修復が完全ではなく、さらにゆず肌部分との見た目の差が大きいこと。

Ferrari-296GTB (7)

参考までに、フェラーリは最終仕上げとしてサンディングがなされることが少なくはなく、過去には何度か「ゆず肌が消えている」個体を見たことがあるのですが、その一方でゆず肌が残る」個体も存在します。

経験上だと、ストライプなどリバリーの入る個体に「ゆず肌が消えている」傾向が多く、これはその”マスキングの跡を消す”という工程に起因するためかのかもしれません(フェラーリはこれについて公式に言及していない。フェラーリの工場を訪問した際に聞いてみようと考えている)。

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このフェラーリ・モンツァSP1にはまったくゆず肌が残っていない!

ちなみにですが、現在のフェラーリでは、ICONAシリーズやテーラーメイド車両につきカロッツェリア・ザナシによって手作業にてペイントされ、それ以外の通常の車両はフェラーリのファクトリー内にて塗装がなされると言われているのですが、フェラーリは現在建設中の「Eビルディング」内に新しいペイントショップをオープンさせ、今後はそこで全モデルの塗装を行うことになると報じられています。

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仕上がったフェラーリ296GTBはこんな感じ

そしてAMMO NYCは一通り車両をチェックし、あらゆる部分を磨きにかけ、こんな感じで「ドアの裏面」にまでも処理を施します。

Ferrari-296GTB (3)

もちろんブレーキキャリパーにも施工してゆきます。※このキャリパーにはエアロ効果があると言われているが、たしかに厚みがあり、そこから冷却用のエアを吸い込んだりするのかもしれない(詳細は不明)

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ドアとフェンダーとの「ゆず肌」の差も修正し・・・

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完成するとこう。

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一般的にイタリア車は塗装の品質が高くないと言われていますが、ぼくの経験上だとドイツ車であっても日本車であっても同様の問題を抱える例は少なくはなく、しかし問題は「新車生産完了時に、どれだけしっかりチェックを行うか、そして問題があればいかに完璧に修復するか」なのかもしれません(つまり製造時に必ず問題は起こりうる)。

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ちなみにぼくのフェラーリ296GTBのホイールもブラックではありますが、この個体のようにサテン仕上げではなく「グロス仕上げ」。

ホイールセンターキャップには(デフォルトの)イエローを選択していて、しかしもしかすると純正オプションパーツによって「ブラック」に変更するかもしれません。

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新車のフェラーリ296GTBの塗装品質を指摘する動画はこちら

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参照:AMMO NYC

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