| 812コンペティツォーネの場合、その性格上「過去のヘリテージ」を反映させたカスタムが多いもよう |
レーシングストライプ、レーシングラウンデルは欠かせない
さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーションプログラム、テーラーメイドにて仕上げた最新の812コンペティツォーネを公開。
ボディカラーはビアンコ・アズラートと記載されていますが、ライトブルーにパールエフェクトを掛けた色味を持つように見えますね。
ホイールはカーボンファイバー、そしてタイヤはピレリ・カラーエディション(ラインはホワイトもしくはグレー)、ホイールセンターキャップはブラックもしくはカーボンファイバー、そしてブレーキキャリパーはシルバーというコンビネーションを持っています。
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ブルーのフェラーリは(意外と)少なくない
なお、フェラーリというと「レッド(ロッソ)」のイメージもあるものの、実際にはブルーのフェラーリも少なくはなく、1950年代にはブルー(アッズーロ・ラ・プラタ)をまとったフェラーリ250GTが活躍したことから意外とブルーを選ぶ人も少なくはないもよう(それでも依然少数派であることには変わりはない)。
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そしてこのフェラーリ812コンペティツォーネにつき、ストライプ(リバリー)はホワイト、そして両脇にはブラックのストライプ。
812コンペティツォーネの外観上の特徴のひとつが「リアウインドウの代わりに用いられる全面パネル」、そして「左右に配置される特許取得済みのボルテックスジェネレータ」ですが、これらのおかげでストライプがより目立ち、かつ両脇のブラックのラインとのマッチングもより良くなっているように感じます。
ちなみにボディサイドにはホワイトのレーシングラウンデル、そして「77」の文字が入っており、レーシーさをいっそう強めているようですね。
このフェラーリ812コンペティツォーネのインテリアも「レーシー」
インテリアに目を移すとブラックアルカンターラ貼りのダッシュボード、そしてシルバーのアルカンターラ張りのシートが目に入り、カーボンファイバーは「マット仕上げ」。※パドルのサイドにはホワイトのドリームラインが入っているようだ
全体的にシンプルで落ち着いた色味を持ち、ビビッドなカラーやコントラストステッチが用いられていないぶん”凄み”すら感じさせます。
この画像をみてはじめて気づいたのですが、812コンペティツォーネには新世代のギアセレクターが装備されていて、これは「ちょっとびっくり」。
というのも、812コンペティツォーネのベースとなる812スーパーファストのギアセレクターは488系やF8系、ポルトフィーノ系と同じ「ブリッジ」であったためで、フェラーリがそこを変えてくるというのがちょっと意外であったわけですね。
ただ、これについては「サプライヤーからの調達」がひとつの理由であるかもしれず(もちろん、最新のクルマには最新の装備を与えたいというフェラーリの意向が主要因であることは間違いない)、つまり調達するパーツの品番をなるべく少なくしたかったという可能性もありそうです。
このギアセレクターは「フェラーリのかつてのモデルに採用されていたHパターン」、そして「航空機のスロットルレバー」を表現したデザインだそうですが、ぼくはこのフィニッシュがさほど好きではなく、その理由は「全体的に丸みを帯びていて、かつ光沢が強くフェラーリの内装にマッチしていないんじゃないか」と考えているためで(あくまでも個人的な主観である)、しかしプロサングエや・・・。
ローマ・スパイダーではブラシ仕上げやマット仕上げに変更されているので、ぼくと同じように感じていた人は少なくはなく、その声がフェラーリにまで達していたのかもしれません(よって、ぼくの296GTBでもマット仕上げに変更されて製造されることを期待したい)。
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