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フェラーリ「プロサングエ」に超高性能版が登場?V12エンジン継続で800馬力超えの咆哮へ。軽量化と空力性能の向上が導入とのウワサ

フェラーリ プロサングエ(シルバー)のヘッドライト

| まさかプロサングエにハイパフォーマンスバージョンが導入されようとは |

「V6+ハイブリッド」とのウワサもあったものの、V12自然吸気を継続するようだ

フェラーリがSUVモデル「プロサングエ(Purosangue)」のパフォーマンス強化モデルを2026年後半から生産開始する計画を持っていることが報じられ、当初はV6やV8のプラグインハイブリッド(PHEV)バージョンの追加が予想されていたものの、フェラーリは「V12という至宝」をさらに磨き上げる道を選んだことが明かされています。

この記事の要約(ハイライト)

  • エンジン: 伝統の6.5L V12自然吸気エンジンを継続採用(ダウンサイジングなし)
  • パワー: 現行の725cvから、12チリンドリ譲りの800馬力オーバーへと一気に強化の可能性
  • 新仕様: 軽量化と空力を突き詰めた**「アセット・フィオラノ」仕様の導入が噂される
  • 希少性: 年間生産台数の20%制限を維持し、ブランドの排他性を死守
シルバーのフェラーリ プロサングエ(フロントサイド)


概要:性能・デザイン・スペックの進化予想

新型プロサングエ(仮称:プロサングエ・パフォーマンス)は単なるパワーアップに留まらず、サーキット走行をも視野に入れた「究極のSUV」へと進化するとされ・・・。

1. V12エンジンの限界突破

現行モデルでも725cvという圧倒的パワーを誇るものの、フェラーリの最新V12モデル「12チリンドリ(12Cilindri)」、499台の限定モデル「デイトナSP3」では830馬力にも達しており、このスペックが反映されることで「SUV界で唯一無二の800馬力超え自然吸気V12」が誕生すると見られています(現時点でも、自然吸気V12エンジンを積むSUVは他に類を見ない。SUVというキャラクターを考慮し、ピークパワーではなくトルクを重視し830馬力までは到達しないかもしれない)。

フェラーリ
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2. 「アセット・フィオラノ」パッケージの導入か

フェラーリの2ドアミドシップモデルでお馴染みの軽量化パッケージが「ついにSUVにも設定される」とも報じられ、これは以下のような特徴を持っています。

  • カーボンパーツの多用: さらなる軽量化による俊敏性の向上
  • 専用サスペンション: アクティブサスペンションをよりアグレッシブに再チューニング
  • 空力の最適化: 高速域での安定性を高める専用エアロダイナミクス
フェラーリ プロサングエのフロントフードオープン状態、V12エンジン
シルバーのフェラーリ プロサングエ(リアサイド)
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3. スペック比較予想表

項目現行プロサングエ高性能版(予測)
エンジン6.5L V12 自然吸気6.5L V12 自然吸気(改良型)
最高出力725 cv800 cv 以上
0-100km/h加速3.3 秒3.0 〜 3.1 秒
最高速度310 km/h320 km/h 以上
価格 (目安)約4,800万円(発売時)〜6,000万円オーバー
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競合比較:ラグジュアリーSUV市場での位置付け

フェラーリのSUV展開につき、特筆すべき点はライバルたちと一線を画す独自の戦略を貫いている点で・・・。

  • ランボルギーニ ウルス: 台数制限を設けず、ハイブリッド化(ウルスSE)で販売を最大化
  • アストンマーティン DBX707: V8ツインターボによる圧倒的トルクと乗りやすさ
  • フェラーリ プロサングエ: 「V12自然吸気」と「生産制限(20%ルール)」により、中古車価格が新車価格を上回るほどの高い資産価値を維持

高性能版が登場したとしても、フェラーリはこの希少性を崩さない方針だとされ、これによって「手に入れられるのは選ばれたオーナーのみ」というステータスがさらに強固なものとなる可能性が考えられます。

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ランボルギーニ
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ちょっと補足しておくと、フェラーリはほかブランドのように「SUVを販売台数増加、利益増加の手段」として捉えておらず、プロサングエを「既存のVIP顧客に対してのみ販売を行う、フェラーリからのギフト」というポジションにとどめています。

つまり限られた、そしてフェラーリから選ばれた人物しかプロサングエを購入できず(ちなみにぼくには購入権利がない)、そしてフェラーリはプロサングエの生産を「全体の20%」に収めることを明言しているため、限定モデルだと明示されていないにもかかわらず「かなり購入が難しいクルマ」というわけですね。

このプロサングエの展開当初、まずはV12モデルとして「フェラーリのDNA」を体現する存在としてリリースされ、その後はフェラーリ全体のCO2排出量を引き下げるべくV6/V8ハイブリッドモデルを追加し、こちらについては制限なく販売するというウワサもあったのですが、上述のとおり、フェラーリとしては「希少性を守る戦略」へとスイッチしたということになりそうです(CO2引き下げはルーチェに任せるのかもしれない)。

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フェラーリ プロサングエのメーター表示(Purosangue文字)

参考までに、プロサングエは2022年に登場しているため、後継モデルにスイッチしてしかるべきではあるものの、今回報道のあった「ハイパフォーマンス版」が「追加モデル」なのか「後継モデル」なのかは判断ができず、しかし「多品種小ロット生産」「1モデルあたりの生産期間を短く取る」というフェラーリの方針を考慮するに、今回話が出た「ハイパフォーマンスモデル」はプロサングエの後継バージョンだと考えるのが妥当なのかもしれません。※ただ、現行プロサングエは2027年まで生産されるという話もある

もう一つ参考までに、フェラーリのラインアップの「受注終了」「生産終了」が正式にアナウンスされることは基本的になく、「気がついたら終わってた」「業績発表に関するプレスリリースの中でサラっと触れられてた」という場合がほとんどであり、これは現行プロサングエについても同様です。

シルバーのフェラーリ プロサングエ(フロント)
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関連情報:2030年も「V12」は死なず

フェラーリの製品戦略では2030年時点でもラインナップの40%を純粋な内燃機関(ICE)車とすることを目標としてており、同社のR&D責任者、エルネスト・ラサランドラ氏は「V6、V8、そしてV12エンジンを継続的に開発し、最新の規制(ユーロ7など)に適合させつつ、比出力を向上させていく」とコメント済み。

2030年へと向かう過程において、電動化が進む2026年であっても大排気量V12をアップデートし続ける姿勢は「まさに情熱の勝利」と言えるのかもしれません(この数年において、フェラーリも他社同様、様々な可能性を考慮したのだと思われる)。

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結論:跳ね馬が放つ「最後にして最高のV12 SUV」

シルバーのフェラーリ プロサングエ(フロントフェンダーとエンブレム)

新しいプロサングエは、SUVを「実用車」から「ハイパフォーマンス・コレクターズアイテム」へと完全に昇華させる存在になるのではとも考えられ、2026年後半の生産開始に向け、今年前半には全貌が公開されるものと見られています。

「限定モデル以外だと」現在最も高いプレミア率を誇るプロサングエだけに、この高性能版の争奪戦も凄まじいものになることは間違いなく、やがてなされるであろう正式発表を待ちたいところでもありますね。

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参照:Motor1, Bloomberg

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