さて、アブダビにあるフェラーリ・ワールドを訪問。
フェラーリ・ワールド・アブダビについては下記にまとめていますが、今回はフェラーリ・ワールド内にあるシミュレーター体験について述べてみたいと思います。
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シミュレーターは大きく分けると二種類あって、ひとつは上の画像のような「車体そのものを使用したもの」。
車体とモニターが一体化しており、これがアクチュエーターでガシガシと動くわけですね。
旗から見ていても驚くほど動きが激しく、おそらく実車はそれほど動かない(傾かない)と思うのですが、実車同様の動きをシミュレーターで体感させるには「実車以上に動かないと」感覚として伝わらないのだと思います(実際にシミュレーターに乗ると、ほとんど動いているという印象はない)。
その「車体を用いたシミュレーターですが、「F1型」と「F430型」の二種があり、下の画像がF430型。
それぞれに乗り込んで画面を見ながら車両の操作を行うわけですね。
もうひとつは、「座席型」のスクーデリア・チャレンジ。
下の画像のような座席に乗り込み、これも画面を見ながら車の操作を行います。
こちらもやはり動きは激しく、当然ですが臨場感のあるものとなっています。
いずれも人気が高く、混雑時は予約をしておいてからでないと乗ることができないそうですが(このシミュレーターの前にいる受付の人に”乗りたいんですが”と申し出ると、「何時何分から」と書かれた紙をくれるので、その時間に行く)、午後になるとその日の予約が埋まってしまうそうなので、まずはこの予約を取っておいたほうが良いかもしれません(このシミュレーター、後述の実車シミュレーター、そしてゴーカートとジェットコースターは特に人気が高い)。
こちらのシミュレーターですが、それぞれのシートにフェラーリの過去のF1ドライバー(バリチェロ、ライコネン、アロンソ、プロスト、マンセルなど)の名前がついていて、空いていれば席を自由に選ぶことが可能。
ぼくは当然「ミハエル・シューマッハ」を選択。
乗り込むとシートベルトを締めるように指示があり、係員が安全を確認するとシミュレーションスタートとなります。
走行するのはヤス・マリーナ・サーキットですが、レイアウトはこんな感じ。
一度に走るのは6人で、周りを見渡すと隣の「バリチェロ(白人のオッサン。フェラーリのシャツを着てる)」が速そうな感じですが、「スーパーカードライバーをなめらたいかんですよ」とばかりにぼくは余裕綽々で、このときは当然トップを奪取するつもりでいたわけですね。
下はぼくが走行する様子を収めた動画ですが、見て分かる通り第一コーナーでいきなりクラッシュ。
その後も感覚を掴むまで非常に苦労し(ブレーキの感覚がわかりづらく、滑り出すところがつかめない)、その後ようやく手応えを感じて二位でフィニッシュしています(一位はバリチェロのオッサン)。
↓こちらがぼくのヘタレぶりをいかんなく発揮した動画。あまり「揺れる」感覚はないのですが、動画を見るとシフトチェンジの度に画面が揺れているので、実際はけっこうシートが動いていた模様
それでも最後にはなんとなく「わかった」ような気がしたので、その次にF1シミュレーターに挑戦。
こちらは事前に予約を取っておいたので(館内の乗り物/アトラクションで、このシミュレーターと実車のフェラーリでヤス島を走るのだけはお金がかかる。このシミュレーターは100ディルハム必要)、時間通りに待合に到着し、いざマシンに搭乗。
撮影自体はOKなのですが、衝撃でカメラなどが飛んでゆくとのことで身につけているものを外すように言われ、残念ながらこちらの動画はありません。
スタート前にはプログラムを読み込む画面が出てきたりと先程のスクーデリア・チャレンジとは雰囲気が全く異なり、「ああオレはヤバいものに手を出してしまったのかもしれない。F430のほうにしとけばよかった」とちょっと後悔(乗降時にもステアリングを脱着したり、シートがカーボンだったりとかなり本格的)。
それでもスタートすればヤル気が出るもので、先程のスクーデリア・チャレンジの経験を活かして鬼門である第一コーナーをクリア。
さらに第二コーナーもうまくクリアしたのですが、そこで気を抜いたのか第三コーナーで大クラッシュ。
このクラッシュがよほど大きかったのかシミュレーターがいったんリセットされてしまい、数分間コクピットで待機させられてから再スタートになったのですが、まあ結果は惨憺たるもの。
まずまっすぐ走ることもままならず、ピクリと動いただけでもマシンは過剰に反応し、それを修正しようとすると大きく姿勢を乱すことになり、思い通りのラインを取るなどまず不可能。
加えてV字腹筋のような姿勢で乗り込んでいるのでほぼコースの先を見ることはできず、いきなりコーナーが迫ってきてアセる、という感じです。
よくF1ドライバーはこんな環境でレースができるなと思うほどで、日頃ウラカンに乗っているぼくでもシミュレーターから降りるときには気分が悪くなってしまったほど(一日分の体力を使ってしまったような気すらした)。
結果は屈辱的でしたが、改めてリベンジしたいと考えています。
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