フェラーリCEO、セルジオ・マルキオンネ氏がカリフォルニアTについて、「純粋なフェラーリとはいえない」と衝撃発言(ジュネーブ・モーターショーのプレスカンファレンスにおいて)。
カリフォルニアTはフェラーリのランナップにおいて特異点であり、フェラーリとしては馴染めないと語ったもので、CEOとしてはかなり異例な発言と言えるかもしれません。
なおフェラーリ・カリフォルニアは2008年に登場し、その購入者の7割が「フェラーリにとって初めての顧客」だったとされ、フェラーリのすそ野拡大に大きく貢献。
しかしながらCEO自らがその存在に疑問を呈したのはかなり驚きと言えます。
加えてマルキオンネCEOは「カリフォルニアのような車はフェラーリにとってその存在価値があることは認めるが、その解釈の方法は間違っていたかもしれない」と述べており、カリフォルニアの後継モデルにおいては大きな変化があるのかもしれません。
次期モデルについては何も語らなかったとのことですが、カリフォルニアTにおいて「ハンドリングパッケージ」が登場したことから推測するに、次期モデルは快適さや優雅さよりも、「走り」をより強く意識したモデルになるのかもしれない、と思います。
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ユーチューバー、カリフォルニアTを斬る。「コイツは間違いなく本物のフェラーリだ」
同じみユーチューバー、Doug DeMuro氏がフェラーリ・カリフォルニアTについて解説。
同氏はどの車についても批判的意見を述べず、必ずいいところを探そうとする人物で、その解説内容についても的確で納得性が高いものとなっています。
なお、カリフォルニアTはV8フェラーリ市販モデルとしては初のターボエンジン採用車となりますが、それ以前に「リトラクタブルハードトップ」の初採用車でもあり、フェラーリにとってはチャレンジングな車。
現実的にカリフォルニアの購入者の70%は「非フェラーリオーナー」とされ、フェラーリに新しい顧客w呼び込むことに成功したモデルではありますが、一部では「やや市場に日和っている」などの見方も(しかしぼくがフェラーリを購入するならカリフォルニアだと考えている)。
フェラーリCEO、セルジオ・マルキオンネ氏はカリフォルニアについて「考え方を間違っていたかもしれない」とも公言しており、フェラーリCEOとしては不用意な発言ではないかと考えていますが(カリフォルニアのオーナーに対して失礼)、とにもかくにも様々な議論を呼ぶ車、ということかもしれません。
なお動画では走行性能だけではなく、いつものように内装や使い勝手、各種スイッチの操作についても触れています。
タイトル自体も「Yes, the Ferrari California T Is Absolutely a "Real Ferrari"」となっており、やはり欧米でもカリフォルニアは何かと議論の対象にはなっているのだと想像できますね。
次世代フェラーリ・カリフォルニアは過激でパフォーマンス重視に?という噂
フェラーリ・カリフォルニアTは発表されてまだ間もないところですが、早くも次期モデルの噂。
2017年頃に発表と見られ、現行モデルよりも低く身構え、よりアグレッシブなルックスになる模様。
新設計のアルミスペースフレーム、そしてより軽くなったメタルトップを持ち、今までにない新しいデザインを採用すると言われています。
グレードはエンジンとともに二種類となり、エントリーモデルは600馬力を発生する2.9リッターターボ、上位モデルは3.8リッターターボを採用する模様。
ただしあくまでも噂なので真相は不明であり、しかし実際に「エントリーモデル」で600馬力も出されると、V12モデルもターボ化もしくはハイブリッドでないと出力的なヒエラルキーを維持できず、V12モデルは800ー900馬力にまで到達しそうですね。