
| 限定25台のみの生産、その価格は7200万円ナリ |
【この記事の要約(30秒)】
• 伝説のデザイン再来: イタリアの名門ベルトーネが、1969年のコンセプトカーを現代版スーパーカーとして市販
• 信頼と情熱の融合: 心臓部はトヨタ製3.5L V6スーパーチャージャーを搭載し、最高出力は約500馬力を発揮
• 超軽量×MT: 車重はわずか1150kg。6速マニュアルトランスミッションで操る「純粋な運転の楽しさ」を追求
• 希少性: 生産台数は世界でわずか25台。価格は約39万ユーロ(約7,200万円〜)からのコレクターズアイテム
このクルマをドライブできるものは幸運である
英国の自動車メディア『Top Gear』が、イタリアのデザイン工房ベルトーネ(Bertone)による新型スーパーカー「ランナバウト(Runabout)」のレビュー動画を公開。
このクルマは1969年に発表された同名のコンセプトカーへのオマージュとして開発されたモデルであり、かつてのランナバウトは、後のフィアット「X1/9」のデザインに直結した伝説的なモデルとして知られています。※動画内では新旧ランナバウトの比較もなされている
Image:Bertone
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ベルトーネが1969年の「ランナバウト(アウトビアンキ A112 コンセプト)」を現代に復刻。少量ながらも生産され、現時点でわかっているのは「500馬力、価格は5800万円くらい」
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新生ランナバウトは単なるデザインスタディではなく、「信頼性の高いトヨタ製エンジン」と「軽量なアルミニウム製シャシー」を組み合わせた、そして実際に公道を走れる(そして極めて速い)プロダクションモデルとして誕生していますが、現代の肥大化したスーパーカーとは一線を画す、軽量かつアナログな操作感を重視した「真のドライバーズカー」としての選択肢です。
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「カウンタック」「ミウラ」をデザインしたベルトーネが、1969年のコンセプトカー「ランナバウト」を25台のみ限定にて販売開始。もちろん「リトラクタブルヘッドライト」も
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新型ベルトーネ・ランナバウトの特徴とスペック解説
1. デザイン:70年代の未来感が蘇る「ネオ・レトロ」
一目見て心を奪われるのは、その鋭利な「ウェッジシェイプ(くさび形)」。
ポップアップ式ヘッドライト(リトラクタブルライト)や、スピードボートからインスピレーションを得た低いノーズは、まさに70年代イタリアンデザインの黄金期を彷彿とさせますね。
なお、ボディタイプは以下の2種類が用意されており・・・。
• Barchetta(バルケッタ): 屋根もフロントガラスも極小となるスパルタンなオープンモデル
• Targa(タルガ): 着脱式のルーフパネルを備えた、実用的なモデル(動画で紹介されているのはこちら)
2. エンジニアリング:トヨタの心臓を持つ野獣
このクルマの最大のトピックは、パワートレインにトヨタ由来の3.5L V6エンジンを採用している点で、これにスーパーチャージャーを組み合わせることで、468bhp(約506PS相当)という強烈なパワーを絞り出します。
• なぜトヨタ製なのか?: イタリアの少量生産車といえば信頼性が懸念されがちで、そのためベルトーネはあえて「極めて信頼性の高い」トヨタ製ユニットを選択
• ロータスの血統?: 動画内では、シャシーについて「かなりの部分で"Exige"(エキシージ)の要素がある」と言及され、アルミ押し出し材と接着を用いた構造は、軽量スポーツカーの雄であるロータスの技術をベースにベルトーネが独自改良を加えたものと考えられる
3. インテリア:デジタル疲れへのアンチテーゼ
車内は現代の流行である巨大なタッチパネルを排除し、徹底して「運転」に集中できる環境が作られており・・・。
• ダッシュボードにはアナログの「コンパス」を装備
• エアコンやライト類は物理スイッチで操作
• アルミ削り出しのシフトノブと、露出したギアリンケージ(シフトゲート)がメカニカルな美しさを強調
スペック一覧表
| 項目 | スペック詳細 |
| エンジン | トヨタ製 3.5L V6 スーパーチャージャー |
| 最高出力 | 468 bhp (約506 PS) |
| トランスミッション | 6速マニュアル(MT) |
| 駆動方式 | ミッドシップ(MR) |
| 車両重量 | 約1,150 kg |
| 0-100km/h加速 | 約4.1秒(0-62mph) |
| 最高速度 | 約274 km/h(170mph) |
| ボディサイズ | 詳細未発表(18/19インチホイール採用) |
| 生産台数 | 世界限定25台 |
| 価格 | 390,000ユーロ〜(約7,200万円〜) |
市場での立ち位置と競合
このクルマは究極の速さを競う現代のハイパーカー(フェラーリやマクラーレンの量産モデル)とは異なる土俵におり、競合となるのは、シンガー・ヴィークル・デザインによるポルシェ911や、キメラ(Kimera)のEVO37といった「レストモッド」、そしてエッチェントリカのように「ヘリテージの再解釈」を行う超高額な限定車たち。
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「トヨタエンジン×ロータス系シャシー×イタリアンデザイン」という組み合わせは、維持のしやすさとエキゾチックな魅力を両立しており、富裕層の「所有欲」と「走りへの渇望」の両方を満たす稀有な存在でもあります。
結論
ベルトーネ「ランナバウト」は、EV化が進む現代において、クルマ好きが本当に求めている「軽量・ハイパワー・MT・美しいデザイン」という要素をすべて詰め込んだ夢のような一台。
価格は約7,200万円からと非常に高額ですが、Top Gearのリポーターが「腎臓を売ってでも欲しい?(Anybody want to buy a kidney?)」と冗談を飛ばすほどにその魅力は強烈です。
過去の名作を単に模倣するのではなく、現代の技術(信頼できるトヨタエンジンとアルミシャシー)で再構築したこのクルマは、ガレージに飾るだけでなく、週末のワインディングロードでその真価を発揮することとなりそうですね。
「もし宝くじが当たったら何を買う?」 そんなクルマ好きの妄想リストの筆頭に、間違いなく加えるべき一台がこの「ベルトーネ・ランナバウト」であると考えています。
ベルトーネ・ランナバウトのレビュー動画はこちら
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