
Image:Vittori
| 本当に発売できるのか、あるいは「ハイパーカー詐欺」となるのかはわからない |
新たなハイパーカーブランド「Vittori(ヴィットーリ)」がデビューへ
新興メーカー Vittori(ヴィットーリ) が、初のハイパーカーとなる「Turbio(トゥルビオ)」を2025年10月4日にマイアミにて発表するとアナウンス。
このモデルは「(マイアミでは)走行可能なコンセプトカー」として公開され、デザインは名門ピニンファリーナとの共同開発によるものと説明されています。
デザインは“アルファロメオ、ブガッティ、ランボルギーニ”のミックス?
ティーザー画像からは、馬蹄型のグリル、スリムなヘッドライト、迫力あるフロントスプリッター、そしてダブルバブルルーフやX字型テールライトが確認でき、一見すると「ブガッティ・チェントディエチのカスタムバージョン」といった印象も。
加えて全体のシルエットは、アルファロメオ、ブガッティ、ランボルギーニをミックスしたような、しかし独特の雰囲気を持っています。※テールランプのグラフィックについては、先日発表されたガラジスティのクルマによく似ている
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さらにはアクティブエアロダイナミクスを備え、シャシーやボディの一部には AIによって設計・駆動される3Dプリンティング技術が活用される予定だといい、カーボンファイバーやチタン素材を積極的に採用した最新の製造手法が盛り込まれているのだそう。
Image:Vittori
ヴィットーリ・トゥルビオはランボルギーニ・レヴエルトと怪しいほど同じボディサイズ
このヴィットーリ・トゥルビオのサイズは以下の通りですが、これは、ランボルギーニ・レヴエルトと全く同じ数値で、乾燥重量1,772kgや前後重量配分(44:56)までもが一致しており、「車体流用では?」という疑惑が持ち上がっているもよう(ただ、新興ハイパーカーメーカー、やコーチビルダーが既存モデルをベースに自社のクルマを作ることは珍しくない。アレスやMATも同様である)。
- 全長:4,947mm
- 全幅:2,266mm
- 全高:1,160mm
- ホイールベース:2,779mm
パワートレイン:6.8L V12+モーターで1,110馬力
このトゥルビオには6.8リッターV12エンジンが搭載されるといい、その最高出力は900馬力、最大トルクは750Nm。
このエンジンに加え、フロントに搭載されるエレクトリックモーターと3.8kWhバッテリーを組み合わせることによってシステム総出力は1,110馬力に達します。
Image:Vittori
エンジン排気量やエレクトリックモーターの構成はレヴエルトとは異なるものの、このあたりは「排気量アップ」、そして「記載漏れ」も考えられ、やはりレヴエルトをベースとしていると考えるのが妥当なのかもしれません。
実際のところ、最高速には「誤表記」があるので(エンジンとトランスミッションとの間に組み込まれる)エレクトリックモーターについての言及が抜けているとしても不思議ではなく、そして「1,000馬力オーバーのハイパーカーを」いかにピニンファリーナとの協業といえど新興メーカーが製造できるとは考えられず、やはりなんらかの「ベース車両」があるのは間違いないのかもしれませんね。
ヴィットーリ・トゥルビオの生産はわずか50台限定
ヴィットーリは「スペックやスケジュールは変更の可能性あり」と慎重な姿勢を示しており、実際に市販化されるかどうかは不透明、そして価格も未定といった状況です。
ただし、仮に実現すれば 限定50台 の超希少ハイパーカーとなり、その完成度次第では「将来のコレクターズアイテム」となる可能性も(なんといってもピニンファリーナのデザインである)。
まとめ
- 新興ブランド「Vittori」がAI×ピニンファリーナ共同開発のハイパーカー「Turbio」を発表予定
- デザインは複数ブランドの要素を融合し、最新のAI&3Dプリント技術を活用
- スペックは6.8L V12+モーターで1,110馬力、0-96km/h 2.5秒未満
- サイズ・重量はランボルギーニ・レヴエルトと一致
- 生産は限定50台、実現性はまだ未知数
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