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パガーニの初期支援者が設立した「ジャマロ・アウトモビリ」より”市販車ではもっとも高い出力を誇る”2,127馬力のハイパーカーが登場

パガーニの初期支援者が設立した「ジャマロ・アウトモビリ」より”市販車ではもっとも高い出力を誇る”2,127馬力のハイパーカーが登場

Image:Giamaro Automobili

| 現時点ではガソリンエンジンを搭載するクルマの中では「世界最高出力」を誇っている |

さらにこのジャマロ・アウトモビリ・カトラは「ノンハイブリッド」である

さて、イタリアの「Giamaro Automobili(ジャマロ・アウトモビリ)」より「V12クワッドターボ」「ノン電動」ハイパーカー、カトラ(Katla)が登場。

現代のハイパーカーにおいて電動化は大きな役割を果たしており、ブガッティでさえトゥールビヨンでは”ターボチャージャーをエレクトリックモーターに”に置き換えているほどですが、このジャマロ・カトラはなんと「純粋にガソリンエンジンのみで」2,000馬力をはるかに超えるパワーを発揮するというとんでもない存在です。

ジャマロ・アウトモビリ・カトラは現在生産されているどのクルマよりも高いガソリンエンジン単体での出力を誇る

このハイパーカーは「カトラ」と命名されていますが、その名の由来はアイスランドの火山から(たしかに火山のように、今にも噴火しそうな勢いである)。

そしてその火山のようなパワーを発生させるのは排気量7.0リッターのV12クワッドターボエンジン(つまりターボ4基がけ)で、その性能は最も強力なグレードで2,127馬力を発生させます。

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Image:Giamaro Automobili

そしてこの馬力は、ガソリンのみで動く車としては他に類を見ないレベルで、最高出力の市販車としてこれを上回るのは2,300馬力を絞り出すケーニグセグ・ジェメラのみですが、そのうちその1,000馬力はエレクトリックモーターから生み出されているので、やはり「ガソリンエンジン単体」ではこのジャマロ・アウトモビリ・カトラを超えるものは存在しないのかもしれません。

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Image:Giamaro Automobili

このジャマロ・アウトモビリはイタリアのモデナに拠点を置いていますが、このモデナ長きにわたってイタリアンパフォーマンスが息づいてきた地であり、近郊を含めるとフェラーリ、マセラティ、ランボルギーニ、そしてドゥカティなどが拠点を構える土地柄で、つまりそこにはハイパフォーマンスカーやエンジンを開発するための人的・物的リソースが集中しているという実情も。

よって新しいスーパーカーの開発を目指す理想の地でもあり、実際に多くのコーチビルダーが存在するほか、中国の紅旗、日本のアスパークもまたこの地域に拠点を構えたり現地のファクトリーへと開発や生産を委託しています。

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Image:Giamaro Automobili

ジャマロ・アウトモビリはジャコモとピエールフランチェスコ・コメンダトーレ父子によって設立され、とくにジャコモ・コメンダトーレ氏はオラチオ・パガーニの氏が設立した「パガーニ」がハイパーカーを世に送り出すべく支援した投資家の一人として既にこの業界との深い繋がりを持っています。

同社が採用するV12エンジンは超ワイドV型で、バンク角が120度に設定されているため低重心と低い車体を実現することが可能になったといい、さらにはバンク間に4つのホットV型ターボエンジンを搭載するのに十分なスペースを確保できるというメリットも。

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Image:Giamaro Automobili

さらにギアボックスも「エクストリーム」で、ヘネシー・ヴェノムF5-Mのようなクラッチ操作によるマニュアルトランスミッションではないものの、ジャマロ・アウトモビリは11速デュアルクラッチトランスミッションの採用を計画しているといい、それが完成するまでは(おそらくはテスト車両などに)リミテッド・スリップ・デファレンシャルを備えた7速オートメイテッド・マニュアルトランスミッションが採用される、とのこと。

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ジャマロ・アウトモビリ・カトラは「非電動化」とカーボンファイバー多用構造によって軽量に保たれ、その車重はわずか1,400kgにとどまり、そのうちシャーシ単体での重量はわずか160kg。

サスペンションはインボードマウントのプッシュロッド式、そしてこのサスペンションは電子制御によるアクティブ式だとアナウンスされています。

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Image:Giamaro Automobili

現時点では販売台数そして価格などの情報は公開されていないものの、ジャマロ・アウトモビリはこの「カトラ」を年間数十台という規模にて製造する計画を持っているといい、今後様々な情報が公開されることとなりそうですね。

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参照:Giamaro Automobili

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