ウルスの発表会にはイタリア首相が登場しスピーチしていた
GQにて、ちょっとおもしろい記事が掲載。
ランボルギーニ・ウルスの発表会に「イタリア首相が登場」というお話です。
これによると、ランボルギーニ・ウルス発表会前には「当日はイタリア首相がやってくる」というウワサか流れた模様。
実際のところ、ランボルギーニ・ウルスは「イタリア政府の働きかけ」で発売までたどり着いた車であり、首相が来るのも「当然の成り行き」かもしれません。
実はウルスはイタリア政府の働きかけで実現している
ウルスはまず「ウルス・コンセプト」として2012年の北京モーターショーにて発表。
その後かなり具体的な話とともに「市販化」のウワサが持ち上がったものの、ランボルギーニいわく「親会社(フォルクスワーゲン・アウディ)の承認が降りない」としてなかなか先に進めず。
しかしその後、イタリア政府が「減税をオファーするのでウルスを作って欲しい」と直接ランボルギーニへと打診。
これは新たに発生する雇用、輸出を計算に入れたものであったと想像できますが、つまりイタリア政府はそれほどウルスに未来を見ていた、ということに。
その後ランボルギーニは生産用地を取得し(イタリア政府から声がかかるまでは、VWのアウディの工場で生産される予定だった)、「メイド・イン・イタリー」にてめでたく生産を開始した、というのがコトの成り行き。
ウルス登場のタイミングでトラブル発生
ただ、今回ウルスの晴れ舞台となる発表会開催にあたって「不測の事態」が生じ、GQによるとそれは「演出の核であった、大型モニターの電源がウルス登場直前に落ちた」。
それによって華々しい登場ができなくなったウルスは「黙々と」人びとの前に姿を表すこととなった模様。
しかしながらその後のスピーチを行ったパオロ・ジェンティローニ・イタリア首相のセリフがシャレており、電源が落ちたことを「結婚式が雨となるように、予想外の事態はある」と述べた模様。
いち自動車メーカーの新車発表会にその国の首相が参加し言を述べるのも異例ではありますが、首相がこういった気の利いた発言ができるというのもなかなか例を見ない、と思います。
なおGQによる、イタリア首相発言の内容は下記の通り。
「結婚式が雨となるように、予想外の事態はある。私は昔、フィアットのチンクエチェントに乗っていたが、当時からランボルギーニのミウラに乗るのが夢だった。そしていま、目の前に、新しい、すごい、ランボルギーニがある。全世界が求める素晴らしいSUVだと思う。この『ランボルギーニ・ウルス』の誕生を、イタリア政府としても喜んでいる」