| その姿はホットロッドと言ったほうがしっくりくる |
どのような走りを見せてくれるのかは全くわからないが、刺激的な乗り物であることは間違いない
さて、ランボルギーニは2016年に(ランボルギーニ創業者、フェルッチョ・ランボルギーニの生誕100周年記念として)アヴェンタドールをベースとしたスーパーカー「チェンテナリオ」を発表していますが、同じ年にはランボルギーニのトラクターとしての「チェンテナリオ」も誕生しています。
ご存知の通り、ランボルギーニはトラクターの製造・販売業から財を成しスーパーカービジネスへと乗り出しており、しかし現在トラクタービジネスはスーパーカービジネスとは切り離されて別会社として存続しているわけですね。
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ランボルギーニ・チェンテナリオ(トラクター)の生産はわずか5台のみ
そしてこのトラクター版「チェンテナリオ」はアーティストのアドラー・カペリが1960年代ランボルギーニ製トラクターのパーツを使って”現代風”に解釈したアート作品ですが、その出来栄えはまさに芸術品と言っていいレベル。
なお、生産されたのはわずか5台のみという希少車であり、今回売りに出されている個体はその「4台目」。
このトラクター版チェンテナリオを販売しているのはスイスのエキゾチックカーディーラー、「カーテック・オートテクニック」で、その価格はなんと535,713ドル(現在の為替レートで約7300万円)という高価格っぷりですが、2016年には別の個体が3000万円で売りに出されていたので、この7年余りでその価格が倍以上になってしまったということに。
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その姿は「トラクター」というよりもホットロッドと言ったほうがいいかもしれません。
搭載されるエンジンは2.2リッター3気筒ディーゼルだそうですが、雰囲気的には「V12」っぽく仕上げられ、片側からは6本のエキゾーストパイプ(ANSA製)が突出しています。
そのうち3本のパイプの内側はレッド。
当然ながらこれらはワンオフパーツのようですね。
エンジンや補機類には塗装を施さず、逆にアンティーク加工にて仕上げられ・・・。
ボディもいぶし銀加工。
車体のところどころにはアーティストの「洒落っ気」も
ただし、このトラクター版チェンテナリオはただレトロなだけではなく、ところどころに新しいパーツも装着され、それらが目立つように配慮されています。
ダッシュボードには本来装着されていなかったであろうランボルギーニ・エンブレムにカッコいいグラフィカルなメーターも。
おそらくこのメーター周辺は独自の加工が施されたものだと思われます。
そしてフード上にはベルトーネのエンブレムが装着されていて、しかし当然このトラクターはベルトーネの作品であろうはずがなく、よってこれはデザイナーの遊び心ということになりそうですね。
さらには超ファットなタイヤに・・・。
ちょっと面白いのはこの「灰皿」。
そして灰皿のすぐ下にはヒューズボックスがあり、これはある意味で危険極まりない配置だとも考えられ、これももちろん「意図的な」ものなのでしょうね。
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