>ランボルギーニ

ロッド・スチュワートが所有していたランボルギーニ・カウンタックLP400が競売に!豪州ツアー中に購入し2002年まで所有、予想落札価格は最高で1.4億円

ロッド・スチュワートが所有していたランボルギーニ・カウンタックLP400が競売に!豪州ツアー中に購入し2002年まで所有、予想落札価格は最高で1.4億円

| 一度はワイドボディ、さらにオープンに改造されるも現在は「新車時の姿」に |

このカウンタックLP400ペリスコピオの持つ歴史的価値は非常に高い

さて、フェラーリ好きの著名人はさほど珍しくはありませんが、意外と珍しいのが「ランボルギーニ好きの著名人」。

よく知られるところだとポール・マッカートニー、フランク・シナトラが挙げられますが、やはりもっとも有名なのはロッド・スチュワートかもしれません。

そして今回RMサザビーズ主催のオークションに登場するのがこの(もちろんロッド・スチュワートが所有していた)1977年式のランボルギーニ・カウンタックLP400です。

2

なお、ロッド・スチュワートはサッカー選手を目指していたものの芽が出ずにミュージシャンへと転向し、その後もなかなか売れなかったところ、クリーブランドのラジオDJが「たまたま」シングルをひっくり返してカップリング曲のB面「マギー・メイ」をかけたところ、これがスマッシュヒットとなって世に出たという経緯があり、「世の中なにがあるかわからない」という典型的なストーリーを持つ一人でもありますね。

6

そしてマギー・メイにて世界的な成功を収めた後、ロッド・スチュワートはランボルギーニ・ミウラP400Sを購入しており、その後にはミウラSV、複数のカウンタック、ディアブロ、ガヤルドなどを所有しています。

ランボルギーニが「ロッド・スチュワート所有」「世界で最も走行が少ない」ミウラをレストアして公開

| ランボルギーニがレストアしたミウラSを二台公開 | ランボルギーニがそのレストア部門、ポロストリコにてレストアしたミウラSを二台公開。 これはイギリスで開催されたサロン・プリヴェにてお披露目された ...

続きを見る

ランボルギーニ・カウンタックLP400はこんなクルマ

やはりカウンタックというと大きなリアウイングやオーバーフェンダーを持つカウンタックLP500Sを思い浮かべますが、カウンタックファンの中でもとりわけ人気が高いのがこのLP400。

19

その理由はカウンタックLP500(コンセプト)のデザインを色濃く引き継いだシンプルなシルエット、そしてすっきりとしたナローボディという、カウンタックをデザインしたマルチェロ・ガンディーニのヴィジョンにもっとも近い姿を持っていると思われるため。

10

そしてコンセプトモデルから引き継いだ、もっとも端的なディティールはこの「ペリスコピオ(ペリスコープ=潜望鏡の意味)」。

100

これはカウンタックの車高があまりに低すぎるために後方を確認しづらいという問題があり、よってルーフの中央をくぼませた「溝」を通じてルームラーに後方を映すという手法を用いたもの。

9

こういった手法を見ても、マルチェロ・ガンディーニは「実用性」を取り入れることができるデザイナーだったということがわかりますが(有名なシザースドアも機能上の必然性から誕生している)、この時代はデザイナーやエンジニアが一緒になってクルマを(その構造を考える段階から)作っていたとされ、だからこそカウンタックのようなクルマが生まれたのかもしれません(現代では分業化が進んでおり、さらには商業上そしてコスト上の理由から様々な妥協がなされるが、この時代のクルマは情熱が先行していたのだと思われる)。

20

ちなみに新車当時、ドアミラーは「(梅澤春人著「カウンタック」によれば)そもそも設定無し」だったそうで、カウンタック購入後にオーナーが思い思いのドアミラーを装着していた、とのこと。

14

そしてCピラーに相当する部位には通称「弁当箱」。

12

ミウラもそうですが、外観上の美しさを優先してドアオープナーや給油口がうまく隠されています。

4

このランボルギーニ・カウンタックLP400はこういった経緯を持っている

そこで今回出品されるランボルギーニ・カウンタックLP400について触れてみると、これは1977年にロッド・スチュワートが(オーストラリアツアー中に新車で)購入したもので、その後アメリカ進出を果たすとともにこのカウンタックもアメリカへと運び、アルバート・マディキアン・エンジニアリングに依頼してフルワイドボディキットを装着し、オープントップのタルガルーフを取り付けたと報じられています。

11

ただし画像を見てもわかるとおり、それらのカスタムは2002年に購入した新しいオーナーによってもとに戻され、さらに2022年にはランボルギーニの公式修復部門であるポロストリコによってレストアがなされています。

1 15.26.59

ボディカラーは工場出荷時のロッソ、そしてインテリアカラーもオリジナルの「タバコ」。

15

搭載されるエンジンもオリジナルスペックの3.9リッターV12(390馬力)。

もちろんジオット・ビッザリーニによる設計です。

8

フェラーリ250GTO生みの親、そしてランボルギーニを支えたV12エンジン設計者、ジオット・ビッザリーニが96歳で亡くなる。この人なしにスーパーカーの時代はやってこなかった
フェラーリ250GTO生みの親、そしてランボルギーニを支えたV12エンジン設計者、ジオット・ビッザリーニが96歳で亡くなる。この人なしにスーパーカーの時代はやってこなかった

| 類まれなる才能、そして情熱を持った人物がまた一人失われる | とくにランボルギーニ最初のモデル、350GTからムルシエラゴにまで積まれるV12エンジンを設計した功績は大きい さて、ランボルギーニに ...

続きを見る

見てのとおり内外装はすっかり美しくレストアされており、これまで様々な改造が施されたといえど、現在はランボルギーニの「お墨付き」となっており、その価値は非常に高い、と考えられます。

21

実際のところ予想落札価格は最高で105万ユーロ(現在の為替レートにて約1億5400万円)というエスティメイトが出されており、その評価の高さも伺えますね。

7

合わせて読みたい、ロッド・スチュワート関連投稿

【競売】燃えろ青春!ロッド・スチュワート所有のランボルギーニ・ガヤルドは相場の2倍での落札予想

| ロッド・スチュワートが所有していたランボルギーニ・ガヤルドが競売に | かのロッド・スチュワートが過去に所有していたとされるランボルギーニ・ガヤルド・スパイダーがオークションに登場予定。 これは2 ...

続きを見る

【動画】ナイトの爵位を持つロッド・スチュワート、自宅前の道路がデコボコでフェラーリに乗って通れないからと自分でショベルを持って道路を整備する姿が話題に
【動画】ナイトの爵位を持つロッド・スチュワート、自宅前の道路がデコボコでフェラーリに乗って通れないからと自分でショベルを持って道路を整備する姿が話題に

| ボクもいくつになってもこうありたいものだ | ロッド・スチュワートは「初のナンバーワンヒットシングルを当てた後にランボルギーニ・ミウラを購入している さて、1970年代のセックスシンボル、ロッド・ ...

続きを見る

ロッド・スチュワートが所有していたランボルギーニ・カウンタック 25thアニバーサリーが競売に!内外装ブラック、オーナー数が少ない理想的な個体【動画】
ロッド・スチュワートが所有していたランボルギーニ・カウンタック 25thアニバーサリーが競売に!内外装ブラック、オーナー数が少ない理想的な個体【動画】

| 人気の高い欧州仕様フロントバンパー、そしてオプションのリアウイングが装着されたカウンタック | ブラックのカウンタックはとくに高い人気を誇っている さて、ロッド・スチュワートが所有していたというラ ...

続きを見る

参照:RM Sotheby's

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->ランボルギーニ
-, , , ,