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ランボルギーニも「EVへの転換」戦略を変更?ウルス後継モデルはEVだとされていたものの、その前に「もう一世代」ガソリンエンジン搭載モデルを搭載し”危険な賭け”を回避するもよう

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| 現在のEVを取り巻く環境、EV推進戦略において失敗したフォルクスワーゲン各ブランドの結果を見るに、この決断は「至極妥当」である |

さらにランボルギーニはフォルクスワーゲングループ各ブランドが落としてしまった利益を「補填」しなくてはならない

さて、ランボルギーニのラインアップは現在すべてPHEVへ入れ替えられていますが、そのうち「ウルスSE」については2026年末生産分までの受注を獲得しており、2029年には「完全電動版」としての後継モデルへとバトンタッチするというスケジュールであると(以前に)アナウンスされています。

しかしながら今回、その計画に変更が生じる可能性があるようで、最近のインタビューにおいて、ランボルギーニにてチーフマーケティング&セールスオフィサーを務めるフェデリコ・フォスキーニ氏が「ウルス後継モデルは内燃機関を搭載する」方向性について言及しています。

やはり電動化へ完全移行は時期尚早?

なお、ランボルギーニは2030年に初のピュアエレクトリックモデル「ランザドール」を発表する計画を進めており、もし2029年にウルス後継モデルがEVとして登場すれば2年続けてEVが発表されることになり、ラインアップのうち「半分」がEVとなる可能性が出てきます。

ただし今回は「ウルス後継モデルは内燃機関を搭載し、EVではない」とも報じられていて、そしてこれはおそらく「昨今のEV需要減退」を見越してのことだと思われますが、非常に妥当な判断であるとも考えていいのかも。

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カーメディアによるインタビューの中で、フェデリコ・フォスキーニ氏は「欧州にて実施予定の”2035年に内燃機関搭載車販売禁止”となる前に、内燃機関を搭載したウルス後継モデルの発売はあるか」と尋ねられ、これに対しては具体的な回答を避けつつも「同じ車を10年間も売り続けるわけにはいかない」と述べ、これはつまり、現行ウルスSEを「ガソリンエンジン搭載車の販売が禁止されるまでの間」今から10年も販売し続けることは困難であり、その間にはなんらかの後継モデルを発売せねばならない、という意図を示しています。

よって、ウルス後継モデルはランボルギーニの通常モデルサイクルの「5年」を(ウルスSEが)全うした後の2029年あたりに内燃機関を搭載し登場することになると想像できますが、さらにフェデリコ・フォスキーニ氏は同じインタビューにて、ランボルギーニがVWグループの他の高級SUV、つまりアウディRS Q8やポルシェカイエン、ベントレー・コンチネンタルGT等と共通のプラグインハイブリッドV8エンジン、そしてポルシェやアウディのSUVで使用されているプラットフォームの改良版を引き続き使用し続けることを示唆しています(その理由として”グループからの革新を活用したい”と述べている)。

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ウルスはランボルギーニにとって重要な収益源であり、2029年に完全電動版を導入すると、その売上に大きな影響を与えることはまちがいなく、もしかするとそのときは今とは異なってEVが売れる世の中になっているかもしれず、しかし今と雰囲気が変わっていないまま「EVが全然売れない」可能性もあるわけですね。

そのため現在各自動車メーカーは「予定していたガソリンエンジン搭載車の販売終了を先延ばしにしたり」「「予定していたEVの発売を延期したり」という柔軟な対応を迫られているわけですが、今回のランボルギーニの「変更の可能性」における重要なポイントは「リスクを避け、より収益性の高い現行モデルを延命し、さらにはグループ内の技術を活用してさらに利益を厚く取る」ということで、これはもちろん悪いことではなく、企業としては非常に効率の良い選択肢であるとも考えられます。

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なお、この方針の変更について、親会社であるフォルクスワーゲンの思惑が絡んでいることも考えられ、というのもランボルギーニは同グループにおいて、おそらくは唯一の「販売と利益が伸びているブランド」であり、ポルシェやアウディは(電動化が思ったような成果をあげていないため)販売と利益を落としているから。

よってポルシェは内燃機関への投資を強化したり、EVとして設計されたモデルにも内燃機関を搭載するよう調整を行うとアナウンスしていますが、ランボルギーニに対しては同じ轍を踏まないよう、そしてほかブランドが失った利益を少しでもカバーするようにという慎重な対応を求めているのかもしれません。

ポルシェ
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参照:Auto Express

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