豪州にて導入された「スーパーカー免許（Uライセンス）」。導入そうそうスーパーカー免許なしでランボルギーニを運転したドライバーが捕まり罰金24万円が課せられる

｜　ボクだったらこういった特別な免許は「真っ先に」取得しようと考えるが　｜

この免許は「講習のみ」で取得可能であり、スキルを保証するものではない

さて、南オーストラリアでは（スーパーカーとそのドライバーが起こしてしまった死亡事故をきっかけに）スーパーカーを運転する際には「U（ウルトラ）」クラスの運転免許を取得する必要があるという規定が12月1日から施行されています。

これにより、「超高出力車両」（UHPV＝ウルトラハイパフォーマンスビークル。車両の出力が1トンあたり370馬力以上）を運転するドライバーはこの特別な免許を取得する必要が生じることとなったわけですが、しかし今回「スーパーカードライバーがこのライセンスを保有していなかった」としてランボルギーニ・ウラカンSTOのドライバーへ罰金刑が課されることに。※出力が高くとも、バスなど一部のクルマはこの対象外であり、「パワーがあり、スピードが出る」車両のコントロールがこの規制の目的である

「Uライセンス」不所持の罰金は約24万円

今回のケースだと、地元警察が「ナンバープレートを装着していない）ランボルギーニ・ウラカンSTOを停止させ、そこで運転免許証を確認したところ「Uライセンス」を持っていないことが発覚し、そこで（この36歳のドライバーに対し）罰金を課すこととなったもよう。

ちなみにランボルギーニ・ウラカンSTOの出力は640馬力、そして車体重量は1,340kgなので「1トンあたりの出力は477馬力」となり、よって本来であればUライセンスなしでは運転してはならないクルマであったわけですね（スーパーカーは”乾燥重量”にて発表がなされることが多いが、南オーストラリアがどの重量を基準で採用しているのかは不明。おそらくは車検証記載の車両重量であると推測）。

ウルトラライセンスの取得にはどれくらい費用がかかるのか

参考までにこの「U」クラスの運転免許は1時間以内の受講にて取得でき、その費用は61オーストラリアドル（現在の為替レートにて5,900円くらい）、そして更新料に20オーストラリアドル（1,900円くらい）。

しかし今回課せられた罰金は（初回だったので）2,500オーストラリアドル（約24万円）であり、このドライバーはわずかばかりの手間とお金を惜しんだために大きな代償を払うこととなってしまったわけですが、同じことを2回やってしまうとこの罰金額は5,000ドルへと引き上げられ、悪質な場合だと懲役刑に処される可能性もあるのだそう。

ちなみにですが、ABS、トラクションコントロール、緊急自動ブレーキ、または電子安定性制御システムを無効にしたUHPVを運転している場合、最大5,000オーストラリアドルの罰金が言い渡されることとなりますが、もしドライバーが車両の安全支援システムが意図的に無効にされたのではないことを証明できれば罰金を免れることができるもよう。

また、これらの機能がオフになっていることを知らなかった場合、自動介入システムを有効にして運転することが「不可能」と見なされる場合も罰金が免除される、と報じられています。

あわせて読みたい、関連投稿

参照: South Australia Police / Facebook