Image:Scuderia Cameron Glickenhaus
| 多くの人は自身の名を与えたスポーツカーメーカーを興したいと考えるが、それを成し遂げるのはごく一部だけである |
ある意味、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)は「成功した部類」と言っていいだろう
さて、単なる個人の「趣味」からはじまりル・マン24時間レースに出場するようになったり、自動車メーカーとしての認可を受けるまでに至ったスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)。
もともとは映画監督として財をなした人物ですが、フェラーリのコレクターとしても知られるようになり、趣味が高じて自身の思うようなスーパーカーを作ってみたいと考え、それを実行したという幸運な人物です。
そして今回は待望の004シリーズモデルの市販バージョンの生産をついに開始したとアナウンスすることとなり、まずは004Sと004CSの2つのバリエーションにて展開がなされることに。※完成車の市販には認可が必要であり、当初これの取得が難しく、よって認可が不要なキットカーとして販売するといった話もあった
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スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスが自動車メーカーとして承認。SCG003発売が現実的
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SCG 004Sと004CSはこんなクルマ
そこでこの004Sと004CSを見てみると、これらは「センターシート、6.2リッターV8(スーパーチャージド)、6速ゲート式マニュアル・トランスミッション」という個性的な特徴を持つスーパーカーで、シートレイアウトは中央のほか左右に2つを持つ「3シーター」。
こういったハードコアなキャラクターを持ちながら、004Sにはいくつかの快適装備が備わっていて、例えば(エアコンはもちろん)6方向電動調整シート(004CSは4方向)、Apple CarPlayおよびAndroid Autoの接続機能など。
加えてグリッケンハウスは「004Sは現代のスーパーカーとして、エアバッグなしでNHTSAの衝突安全試験をクリアした最初の車両です」と主張しており、高い安全性を誇ることもわかります。
ちなみにオプションとしては、3方向にて調整可能なビルシュタイン製ショックアブソーバー、フロントリフティングシステム、消火システムなどがあるのだそう。
004CSは(004Sに対し)パフォーマンスの向上が施された上位モデルで、よりアグレッシブなエアロダイナミクス、大型のブレーキシステム、ミシュラン製パイロットスポーツ Cup 2タイヤ、そしてセンターロックホイールといった特徴を持ち、低められた車高の利便性をカバーするためにフロントサスペンションリフトシステムが標準装備されています。
さらにグリッケンハウスは「ファウンダーシリーズ」も提供していて、こちらはいわゆる「装備が充実した初回限定エディション」。
こちらを購入した顧客は自分好みに004シリーズををカスタマイズできるといい、これにはユニークな内装やオリジナルの塗装仕上げ、その他のパーソナライズオプションが含まれています。
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参照:Scuderia Cameron Glickenhaus