
Image:NOVITEC
| ノビテックよりランボルギーニ・レヴエルト用アップグレードが登場 |
「第一フェーズ」ではパワートレーンに手が入らず
ドイツの名門チューナー、Novitec(ノビテック)が、ランボルギーニのプラグインハイブリッドスーパーカー「Revuelto(レヴエルト)」向けとして「第1フェーズ」アップグレードパッケージを発表。
強化の中心は「高性能エキゾーストシステム」「専用ホイール」「ローダウンサスペンション」となっており、現段階では(エレクトリックシステムはもちろん)エンジンやその制御には手が入っていないようですね。
スタイルとパフォーマンスを両立するホイール&サスペンション
今回ノビテックはレヴエルト専用としてセンターロック式の軽量ホイールNL5およびNL4を用意。
これに合わせてローダウンサスペンションキットも展開されており、車高を適度に下げることでハンドリング性能の向上と、アグレッシブなルックスを両立しています。
参考までに、ランボルギーニはこれまで「センターロックホイール」に対して非常に積極的であったものの、現行世代においてはその姿勢がやや消極的になっていて、その理由はちょっとナゾ(同じVWグループに属するポルシェではセンターロックホイールに関するリコールもあり、なんらかの懸念があったのかもしれない)。
3種類のエキゾーストでV12サウンドを最大化
そしてノビテックの真骨頂ともいえるエキゾーストシステムは以下の3タイプから選択可能。
- パワー最適化タイプ(可変バルブ付き)
- レース仕様(可変バルブなし・キャタライザーなし)
- スポーツ仕様(中間スペック)
さらに、ブラックまたはゴールド仕上げのクワッドテールパイプがオプションとして用意され、見た目の迫力も大幅にアップします。
参考までに、近年のクルマは(スーパーカーといえど)騒音規制によってそのサウンドが低めに抑えられており、性能向上を抜きにして「本来のエキゾーストシステムを堪能する」という意味においても排気系のカスタムは意義があるのかもしれません。
重要な安全装備:排気系のヒートプロテクション
最近、レヴエルトの発火事故がいくつか報告されており、その一因は排気系の過熱にあるとされていますが、そのためノビテックのすべてのエキゾーストシステムには耐熱保護機構(ヒートプロテクション)が標準装備され、安全性にも十分配慮されています。
まとめ:ハイブリッドスーパーカーにさらなる刺激を
環境性能とスーパースポーツ性能を両立するレヴエルトですが、ノビテックの提供するアップグレードにより、さらに過激かつエレガントな存在へと進化することが可能に。
高性能だけでなく、個性を際立たせたいオーナーにとっては見逃せない内容となっていますが、近年のスーパーカーは「極限まで性能を引き上げるため」極度に高度化された素材や加工、制御を持っており、そのため「どこかに手をいれると」バランスが崩れ、他の部分に負担がかかって不調をきたすこともしばしばです。
よって現代では「チューニングとリスク」は表裏一体といった性質を持ち、しかし経験と実績があるノビテックであれば安心して手を出すことができそうですね。
Image:NOVITEC
ノビテックによってチューンされたランボルギーニ・レヴエルトを紹介する動画はこちら
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