ノビテックより「満を持して」プロサングエのカスタムが登場。フェラーリの改造は許容される行為ではないが、プロサングエの場合は「事情が違う」のかも

｜　プロサングエの顧客は従来のフェラーリのそれとは異なり、またプロサングエは走行性能を極限レベルにて追求したクルマではない　｜

ノビテックはプロサングエの外観のみではなくエンジン出力までをアップグレード

さて、フェラーリの「改造」は一般に（神をも恐れぬ）冒涜であると見なされていますが、そこに果敢にチャレンジするのがマンソリー、そしてノビテック。

そして今回登場したのがノビテックによるワイドボディキットで、同社はこれまでフェラーリのすべてのカタログモデルに対してチューニングプログラムを提供していたものの、唯一手が入っていなかったプロサングエに進出し、そのラインアップを感性させることとなったわけですね。

ノビテックによる「フェラーリ プロサングエ」はこんな仕様を持っている

一見すると（ノビテックによる）プロサングエは比較的スマートに見え、かつ大きく変わっていないようにも思われ、しかし実際には「エステーゾ（Esteso）ボディキット」が装着されることでボディ全幅が6.5センチも拡大しており、ノーマル車両と並べるとその差は一目瞭然。

ノビテックはこれまでにもフェラーリの様々なモデルを「ワイド化」していますが、プロサングエにおいてはそのスタンスが強調されるだけではなく「高速域での安定性が向上する」と述べています。

フロントには新設計のスポイラーが追加されることでダウンフォースが増加し、加えてカーボン製のフロントフェイシアが装着されていて、しかしこちらは機能よりもビジュアル強化が目的だとされています。

サイドスカートは前後ワイドフェンダーとつながるデザインを持ち、これによって全体的な統一感がもたらされていることがわかりますが、リアに回ると（ヴィジュアル強化ではなく）機能的なパーツが再び登場し、カーボン製リアディフューザー、リアスポイラー、ウイングによってエアロダイナミクスが改善され、高速走行時のダウンフォースと空気抵抗を最適化することに。

ホイ－ルはヴォッセンとの共同開発による専用品で、フロント22インチ/リア23インチという異径サイズ、そしてカラーバリエーションは72色、さらにはフィニッシュも複数から選べるとされ、「より大胆な」カスタマイズにも挑戦できるようですね。

もちろんノビテックだけあって「外観のカスタム」だけに終わろうはずはなく、専用に開発されたステンレス製または超軽量合金インコネル製エキゾーストシステムによって30馬力のパワーアップを獲得したと発表しており、インコネル製を選択すれば「金メッキ仕様の」テールパイプも選べるのだそう。

上述の通り、フェラーリの改造は”許容されにくい”行為ではありますが、プロサングエはフェラーリ初の4ドアそしてSUV（ただしフェラーリはSUVだとは認めていない）でもあり、究極の運転体験を追求するモデルではなく、そしてその顧客は「これまでのフェラーリとは異なる」層が大半であることにも言及されているので、（ランボルギーニにおけるウルスのように）アフターパーツ市場では大きな盛り上がりを見せることとなるのかもしれません。

ノビテックによるフェラーリ プロサングエを紹介する動画はこちら

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参照：NOVITEC