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ランボルギーニが新型限定車「フェノメノ」を予告、“Few-Off”モデルとは?これまでの限定モデルを振り返ってみる

ランボルギーニが新型限定車「フェノメノ」を予告、“Few-Off”モデルとは?これまでの限定モデルを振り返る

Image:Lamborghini

| ランボルギーニは「フェノメノ」の予告とともに過去の少量限定モデルの画像も公開 |

おそらくは「これまでに発売された」少量生産モデルの要素を取り入れた”集大成”か

かつてランボルギーニは、アヴェンタドールをベースに「無限」と言っていいほどの派生モデルを展開していますが、最終的には2023年に「インヴェンチブル」と「オウテンティカ」というワンオフモデルで幕を閉じることに。

これはフェラーリのような「シャシーそのものから専用に設計する」というスペシャルモデルの展開手法とは異なるもので、しかしその分ランボルギーニは「数百台」ではなく「数十台」あるいは「数台」に生産台数を留めることでその高い資産価値を維持しています。

そしてここ数日、とみに報じられるのが「レヴエルトでも同じ手法が用いられる」「その第一弾となる限定モデルが登場する」可能性であり、これについては思いのほか早い段階にてランボルギーニが「公式に」その存在を”新しいFew-Off(フューオフモデル)”として”予告し、いっそう期待が盛り上がっています。

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新型モデルの正体は?その名は「フェノメノ」か

ランボルギーニは今回、「2025年8月8日から開催されるモントレー・カーウィークにてレヴエルトの初の派生モデルを発表する」とアナウンス。

同時にそのティーザー画像が今週公開され、ボディ全体がカバーで覆われている状態ながら、そのアグレッシブな姿が予想可能な状態に。

商標登録出願の動きから、このモデルは「フェノメノ(Fenomeno)」と命名される可能性が高いとされますが、「フェノメノ」はスペイン語で“現象”を意味し、レヴエルト(乱暴/スクランブル)同様、スペイン語由来(あるいは闘牛由来)のネーミングが続くこととなりそうです。

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また、過去モデルへのオマージュデザインが採用されるとの予想もあって、以前のカウンタッLPI800-4のように、今回も“伝説の再解釈”が見られるかもしれず、実際にランボルギーニは過去の限定モデルについてもその概要をあらためて公開しています。

なお、こうやって過去の限定(フューオフ)モデルの特徴を振り返ってみると、そこに採用された技術が後の量産モデルに反映されることも少なくはなく、よって今回の「フェノメノ」に採用されるデザインやテクノロジーが今後のランボルギーニにおける市販車での「標準」となりうるのかもしれません。

革新の始まり:Reventón(レヴェントン)

2007年、フランクフルトモーターショーで発表された「Reventón(レヴェントン)」は、ランボルギーニ初のFew-Offモデルで、航空機にインスパイアされたデザインが話題に。

  • 20台のクーペと15台のロードスターが生産
  • スチールとカーボンファイバー複合のハイブリッドシャシー
  • カーボン製ボディパネルと、3つのLCDメーターを初採用(後のアヴェンタドールにも継承)
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Image:Lamborghini

超軽量技術を追求したSesto Elemento(セスト・エレメント)

2010年に発表された「セスト・エレメント」は、わずか999kgの車体重量と驚異の1.7kg/psのパワーウェイトレシオを実現。

  • カーボンファイバー製シャシー&ボディ
  • フォージドコンポジット(特許技術)の初採用
  • マグネシウムや耐熱素材「Pyrosic」など最先端マテリアルを使用※この技術は後にウラカン・ペルフォルマンテやレヴエルトにも応用
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Image:Lamborghini

空力の頂点:Veneno(ヴェネーノ)

2013年発表の「ヴェネーノ」は、「公道走行可能なレーシングカー」として登場。

  • アヴェンタドールをベースに設計されたV12モデル
  • 可変式の手動リアウイングを初採用(SVJやSTOにも継承)
  • カーボンモノコックに加え、CarbonSkin(特許素材)をインテリアに使用
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デジタル化と操縦性を進化させたCentenario(チェンテナリオ)

2016年、創業者フェルッチオ・ランボルギーニ生誕100周年を記念して登場。

  • 770psの自然吸気V12を搭載
  • ランボルギーニ初のタッチスクリーン・インフォテインメント搭載
  • 後輪操舵システムを初採用(のちのレヴエルトにも採用)
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電動化の幕開け:Sián FKP 37(シアン)

2019年、ランボルギーニ初の電動パワートレインモデル。

  • V12+スーパーカパシタ(超電気容量装置)
  • パフォーマンスの進化と電動化の融合
  • 現在のレヴエルトにも通じるY字型デイライトなどのデザイン要素を先行導入
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Image:Lamborghini

伝説を現代に蘇らせたCountach LPI 800-4(カウンタック)

2021年、カウンタックLP500プロトタイプ誕生50周年を記念し登場。

  • シアンのハイブリッド技術をベースに構築
  • 可変色のフォトクロミックルーフや3Dプリント製エアベントなど未来技術を投入
  • 過去の伝説的モデルを現代に再構築した一台
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Image:Lamborghini

そして2025年、次なるFew-Offが登場へ

そして今年、ランボルギーニは新たなFew-Offモデルをモントレー・カーウィーク2025(8月開催)にて公開予定。
ランボルギーニCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は「これは未来のデザインや技術の方向性を示すモデル」とコメントしており、単なる記念モデルではなく、やはり次世代のスーパースポーツを形にした一台となりそうです。

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参照:lamborghini

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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