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ランボルギーニは今年「いくつかのニューモデルを発表」。初EVランザドールのHVへの転換も公式に明言、2026年は「V12とV8」で攻めることに

ランボルギーニ・テメラリオのステアリングホイール

| ランボルギーニはすでに報じられた通り「完全電動化」方針を正式に撤回 |

それでも全ラインアップ場「プラグインハイブリッド」に

ランボルギーニはつい先日、最新の財務報告を行ったばかりではありますが、そこでは驚くべき戦略変更を同時に発表しており、まずは「2028年頃に、ブランド初のフルEVとして登場予定だったクロスオーバー”ランザドール”を、ハイブリッド車として導入する」ということ。

これはすでに報告がなされた内容ではあるものの、公式の場、かつ決算発表とともに企業として発表したというのが今回のトピックです。

そしてこの決定の理由につき、ステファン・ヴィンケルマンCEOは「EVへの抵抗感は世界的に強まっている」と語っており、顧客の期待に応えるべく「V12やV8エンジンを核としたハイブリッド戦略を強化する」ことについてもアナウンスを行っています。

加えて2026年には『レヴエルト・ロードスター』や新型『ウルス・ペルフォルマンテPHEV』のデビューが予定されていることを示唆するなど、ランボルギーニが「静寂」よりも「咆哮」を選んだことが明らかになっています。

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Image:Lamborghini

この記事の要約(30秒チェック)

  • EV計画の延期: 『ランザドール』はEVではなくハイブリッドへ。完全EVの登場は「まだ先」に
  • 2026年の主役: グッドウッドやモンタレー・カーウィークでの『レヴエルト・ロードスター』や『ウルス・ペルフォルマンテPHEV』の発表が濃厚
  • 絶好調の業績: 2025年の売上高は32億ユーロ(約5,200億円)超え。利益率24%という驚異の数字が戦略変更を後押し
  • CEOの本音: EVを「高価な趣味」と表現。顧客が求めているのはEVの加速ではなく、エンジンのエモーションであると断言

なぜランボルギーニはEVを「後回し」にしたのか?

他社がEVシフトで苦戦する中、ランボルギーニは冷静に市場を分析しており・・・。

  • 顧客体験のギャップ:ステファン・ヴィンケルマンCEOは「多くの顧客がEVを試したが、彼らの期待(エモーションや音)には応えられなかった」とロイター通信に対してコメント
  • 「高価な趣味」からの脱却:同氏はEV開発を「高価な趣味」と形容。十分な需要と技術の成熟が見込めるまで、無理にフルEVを投入せず、収益性の高いハイブリッドに投資を集中させる方針
  • 戦略「コル・タウリ」の柔軟性:電動化戦略「Direzione Cor Tauri」は維持しつつも、市場の冷え込みに合わせてEVからハイブリッドへリソースを再配分。これが『ランザドール』のパワートレイン変更に繋がる
ランボルギーニ・テメラリオ、ポルトガル・エストリルでサーキットデビュー。8色のテメラリオがコースを彩る

Image:Lamborghini


2026年以降に登場が期待される「猛牛」ラインナップ

そこでざっと今後登場が期待されるランボルギーニのニューモデルは以下の通り。

さらにはテメラリオ「RWD」、テメラリオ「ステラート」の可能性も過去に示唆されているため、ランボルギーニのラインアップは今後大きな拡大を見せることとなりそうです(V12モデルの「後輪駆動モデル」「オフローダー」は技術的に難しいということが語られており、これらの実現可能性は低そうである)。

モデル名(予測)パワートレイン発表時期(予測)特徴
レヴエルト・ロードスターV12 PHEV (1015hp)2026年夏フラッグシップのオープンモデル。争奪戦必至。
ウルス・ペルフォルマンテ PHEVV8 PHEV (800hp+)2026年4月ウルスSEをさらに軽量・高出力化した最強SUV。
テメラリオ・スパイダーV8 PHEV (920hp)2026年後半10,000回転V8をオープンエアで楽しむ1台。
ランザドール (市販版)V8/V10? PHEV2020年代後半EVからハイブリッドへ変更された第4のモデル。
ランボルギーニ・ランザドールのリア
Lamborghini

稼げるうちに「エンジン」を磨く

今回の方向転換を可能にしているのは、皮肉にも「電動化モデルの受注好調」であり、かつてフォルクスワーゲン・グループから「電動化の方向性にそぐわない」として追い出されそうになったランボルギーニが「同グループ内では最も高い電動化比率を持つに至り」「「もっとも電動化において高い成功を示している」のもまた皮肉。

まさに「何があるかわからない」というのが昨今の自動車業界の現状です。

  • 過去最高のデリバリー: 2025年は10,747台を納車。その多くを占める『ウルスSE』や『レヴエルト』は、ハイブリッドでありながら「エンジンの魅力」を失っていないことが高く評価されている
  • 圧倒的な収益力: 利益率24%を維持しているため、急いでEVに賭ける必要がなく、この利益を活用し、合成燃料(e-Fuel)への対応や、さらに高性能なハイブリッドシステムの開発を進めているというのが現在の状況
ランボルギーニ・レヴエルトのイラスト

ランボルギーニの「正解」はハイブリッドにある

フェラーリが「EVの官能性」「EVにしかできないこと」を追求する一方、ランボルギーニは「まだEVの時代ではない」として、より保守的かつ現実的な選択をしたのは非常にユニークな点であり、「ガソリンの可能性」を捨てていないということに。

F1やル・マンという「ハイブリッドにて戦わねばならない」モータースポーツの頂点へと挑戦するフェラーリとは明確に立場が異なることに起因する判断だと思われますが、そのぶん「自由な方向性を目指すことができる」のかもしれません。

その結果として「ランザドールがEVではなくハイブリッドとして登場することになるわけですが、これはファンにとっては朗報かもしれず、なぜならあのドラマチックなスタイルを、エレクトリックモーターのノイズではなくエンジンの咆哮とともに楽しめる可能性が残されたから。

【最強の職場】ランボルギーニが13年連続でイタリア政府から「最高の雇用主」認定を受ける。スーパーカーメーカーが実現する「新しい働き方」とは

Image:Lamborghini

2026年、グッドウッドあるいはペブルビーチの会場(からの中継)によって、ぼくらは「最後の純粋な熱狂」の続きを目撃することになるのかもしれません。


【知っておきたい豆知識】「Direzione Cor Tauri(コル・タウリへ)」

このディレッツォーネ・コル・タウリとはランボルギーニの電動化ロードマップの名称で、「コル・タウリ」とは、おうし座(タウルス)で最も明るい星。

ブランドを最も輝く未来へ導くという意味ではあるものの、今回の修正によって、その「輝き」には電気だけでなく、ガソリンの炎も混ざり続けることになったというわけですね。

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参照:Lamborhghini

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