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マセラティ「売却のウワサ」続報。親会社のステランティスが異例の声明を出し「マセラティは非常に特定の顧客層をターゲットとし、描いた戦略に向かって進んでいます」

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| おそらく今後のマセラティでは「台数」よりも利益を重視することになるのだと思われる |

ただし現状はステランティスが認めるように「大きな課題」にも直面している

さて、つい先日(マセラティの親会社である)ステランティスが「業績不振につき、マセラティを売却する可能性」をほのめかしていますが、今回公式に「ステランティスはトライデント・ブランド(マセラティ)を売却するつもりはなく、マセラティを他のイタリアの高級車グループと統合する意図もありません」と言及することに。

これは極めて異例のことではありますが、「マセラティ売却」のウワサが独り歩きしないようにという意図があるものと思われ、もしかすると先日の報道を受け「マセラティを買い受けたい」というオファーがいくつかステランティスの元へと舞い込んだのかもしれません。

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ステランティスからの声明は以下の通り

そこでまず、ステランティスからの公式声明全文は以下の通りです。

「ステランティスは、我々が抱える14のブランド中、唯一の高級ブランドとして、マセラティの明るい未来への無条件のコミットメントを改めて表明します。マセラティは”フォルゴーレ”によるBEVプログラムによる電動化への移行段階にあります。現在、トライデントはグラントゥーリズモとグランカブリオを内燃機関とBEVバージョンで、グレカーレを内燃機関、マイルドハイブリッド、BEVバージョンで提供しています。また、クアトロポルテとレヴァンテの後継車も準備中であることを確認しています。

よって「マセラティの売却」は、ステランティスの長期戦略計画「Dare Forward 2030」におけるマセラティの戦略の文脈とはまったく一致しません。

マセラティの使命は、顧客の要望に焦点を当て、高級セグメントで最高のパフォーマンスを通じてモビリティの未来を描くことです。その目標を達成するために、同ブランドは非常に特定の顧客層をターゲットにしています。このため、マセラティは存在感を高めるための一連の取り組みを実施しています。グローバル市場でのシェア拡大、ブランドイメージの強化、製品の独自性を強調します。マセラティは大きな課題に直面しており、今後数か月間は目標に集中し続けなければなりません。

ステランティスは、14の象徴的なブランドからなる幅広いポートフォリオ全体への​​取り組みを改めて表明し、市場の不安定さと一時的な状況が変動を引き起こす可能性があることを認識しながら、各ブランドが収益性の高い持続可能なビジネスを構築するために10年の猶予を与えたことを再確認しています。」

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この声明にあるとおり、ステランティスは2021年に「傘下の各ブランドにつき、再生のために必要な資金と10年の猶予を与える」と発表しており、これに従いランチアのリブート、プジョーの上級以降アルファロメオのハイパーカー発売といった「新たな展開」が見られています(その資金がどこから供されるのかはナゾであるが、FCA時代にフェラーリをスピンオフした際に得た株式売却益かもしれない)。

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よってマセラティにはまだ7年の猶予期間が残されており、ここから展開されるニューモデルによって息を吹き返す可能性も考えられ、しかし2023年上半期に15,300台を販売したのに対し、2024年の同時期では6,500台に「半減してしまった」という事実は同ブランドに重くのしかかり、これを跳ね返すことは容易ではないのかもしれませんね。

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参照:Motor1

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