| 新型シビック・タイプRのホイールサイズは従来型に比較して1インチダウン、ここにもホンダの狙いが隠れていそうだ |
市販モデルではさらに完成に近づき、速いタイムが期待される
さて、ホンダが新型シビック・タイプRを鈴鹿サーキットに持ち込み、2分23秒120を記録することで「FF最速の座を獲得した」として数本の動画を公開しています。
なお、鈴鹿サーキットにてこれまでトップだったのは従来型シビック・タイプRリミテッドですが、こちらのタイムは2分23秒993だったので、新型シビック・タイプRはこのタイムを1秒近く短縮したということになりますね。
そして今回、新型シビック・タイプRが従来型シビック・タイプRのタイムを更新したことにより「鈴鹿サーキットのFFにおける1位と2位がシビック・タイプRに」。
そして現在、多くの自動車メーカーがガソリン車に力を入れることをやめてしまったので、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI、ルノー・メガーヌRSといったかつてのライバルたちが今後記録に挑戦することはないと考えてよく、ここに「永遠に破られることがない」記録が残されることになるのかもしれません。
-
【動画】ホンダがシビック・タイプR”リミテッド・エディション”にて「鈴鹿のFF最速記録樹立」!フェラーリF40よりも速いタイムで走行
| 宿敵、ルノー・メガーヌR.S.の記録を1秒半短縮する | ホンダが新型シビック・タイプRリミテッド・エディションにて鈴鹿サーキットでのタイムアタックを行い、2:23.993というタイムにてFFモデ ...
続きを見る
新型シビック・タイプRはまだ開発途中
なお、ここで注意を要するのは、新型シビック・タイプRはまだ開発段階にあるということ。
動画を見ると、ほぼトルクステアは出ていないように見えますが、デグナーではやや不安定な挙動を見せており、10個めくらいのコーナーでは車体が揺れる様子も見られます。
ただ、それにもかかわらずこのタイムを記録したことには驚くよりほかはなく、こういった部分を(市販までに)解決できれば、市販モデルはもっと速く走ることもできそうですね。
ちなみに今回の記録は「公式」ではなく、あくまでもホンダ社内での記録とのことなので、実際に発売された後には市販モデルにて再度アタックすることになるのかもしれません。
参考までにですが、新型シビック・タイプR(のプロトタイプ)に装着されるタイヤは265/30 ZR19で、これは245/30ZR20からの1インチダウン。
新型車においてホイールサイズをインチダウンするというのはかなり珍しい例であり、しかし逆にタイヤ幅は20ミリ広くなっていて、もちろんホンダはこれについてなんらかの明確な意図を持っているということになりそうです(タイヤとホイールの重量は軽くなっていると思われるので、加速やターンイン、カーブの脱出は従来型シビック・タイプRに比較して向上しているかもしれない)。
2分23秒120はどれくらいのタイムなのか
そこでこの2分23秒120がどれくらいの数字なのかということですが、一言でいえば「とんでもなく速い数字」。
現在(FFというくくりを外して)市販車最速タイムを記録しているのは(1341馬力の)ケーニグセグOne:1(2分17秒)で、その次はR35 GT-R(2分18秒36)、その次が997世代のポルシェ911GT3RSの2分23秒04であり、今回のタイムはこの「次」になるといえば、どれくらい新型シビック・タイプRが速いかがわかると思います。
ちなみにこれまでポルシェ911GT3RSの次にいたのは土屋圭市がフェラーリF40で記録した2分25秒6、そしてシビック・タイプRのライバルであったルノー・メガーヌR.S. 275トロフィーRは2分28秒、後期型NSXは2分32秒54。
もちろんタイムを残していないだけで、これらに匹敵する、もしくはさらに速く走ることができるクルマも多数存在するものの、いずれにしても「新型シビック・タイプRはとにかく速い」ということだけは間違いありません。
新型ホンダ・シビック・タイプRが鈴鹿サーキットにてFF最速記録を樹立する動画はこちら
あわせて読みたい、新型ホンダ・シビック関連投稿
-
ホンダが新型シビック・タイプRの最新ティーザー画像を公開!変更点を中心に撮影しており「ボクたちが望むものをわかっている」内容に
| 新型シビック・タイプRにはかなりの期待が持てそうだ | ホンダは鈴鹿、ニュルブルクリンク両方で新型シビック・タイプRをテスト中 さて、先般よりティーザーキャンペーンを開始している新型ホンダ・シビッ ...
続きを見る
-
【動画】新型シビック・タイプRの試作車が初めてニュルを走る!動画で見るとけっこうボディはワイド、そしてサウンドもGOOD
| 「3本」テールパイプはかなりの太さを持つようだ | けっこうベースモデルのシビックとの差別化は大きそう さて、ホンダが「シビック・タイプR」のティーザー画像を公開し、がぜん盛り上がってきている新型 ...
続きを見る
-
新型シビック・タイプRの公式ティーザー画像公開!「派手すぎ」の批判を受けずいぶんおとなしい外観となるも、リアの「3本テールパイプ」は健在
| 今後の環境規制を鑑みるに、シビック・タイプRのようなクルマはもう二度と登場しないだろう | 外観はずいぶん大人しくなるようだが、「派手好き」のためにオプションでエアロパーツが用意されるかも さて、 ...
続きを見る