| 再利用できるパーツはほとんどなく、もう思い切ってバリバリ剥がしたほうが効率よく作業できそうだ |
そして「レストモッド」車両として他車からのスワップパーツで仕上げるとより完成が早まりそう
さて、先日「15年間川底に沈んでいた初代アキュラNSX」が偶然発見されて引き揚げられ、オークションにかけられたのちに8,500ドルにて落札されていますが、この価格は(ちゃんと走るNSXの)相場のおよそ”1/10”。
ただし見ての通り再利用できるパーツが非常に少なく、修復には相当なコストがかかることも容易に推測できますが、今回その修理(レストア)を行うショップ、ヘリックス・オートワークスが「まずは搬入し、現状を確認してみた」というプロジェクト第一弾としての動画を公開することに。
-
15年間川底に沈んでいたホンダNSXが「偶然」発見され引き上げられる!量産車初のアルミボディが幸いし、長い歳月と過酷な環境下からの腐食を免れる
| 思いのほか破損は大きくなく、根気と愛情さえあれば問題なく車体を修復できるものと思われる | なぜ川底に沈んでいたのか、そして放置されたいたのかは今もってわからない さて、米国にて「15年間水没した ...
続きを見る
15年間沈んでいた初代NSXはこんなコンディション
そこで今回の動画にて判明したこのNSXの状態を見てみると、まず全体像はこんな感じ。
なお、このNSXは20年前に盗難され、そのまま川に沈められたと報じられています。
リトラクタブルヘッドライトを外すと中から乾いた泥がドバジャー。
その奥はこう。
当然ながら配線はもう使い物にならないと考えて良さそう。
フロントバンパー内に手を入れると・・・。
どんどんいろいろなものが出てくるようですね。
そしてフロントトランクを開けると・・・。
泥がびっしり。
Aピラーが曲がってウインドウ類は消失しており・・・。
室内はカーペットやシート内部のスポンジに根っこを張ったのか水草がボーボー。
ただし再利用できるパーツは何もなさそうなので、もう破損覚悟でバリバリと外しても良さそうですね。
リアウインドウを開くと「その形」に砂が詰まっています。
再利用できるのは車体骨格部分と一部(残っている)ランプのレンズ類ということになりそうですが、このNSXを「元通りに」戻すにはそうとうなパーツ代が必要になり、たとえ中古パーツを探したとしても揃うまでにはかなりの時間がかかりそう。
となると、もう「元に戻す」ことは考えずに流用パーツなどで改造車的に仕上げてしまったほうが簡単に修復できるものと思われ、エンジンやトランスミッションもほか車種からスワップし、内装も完全オリジナルにて作成しなおしたほうがいいのかも。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52775941792/in/dateposted-public/ちなみにこのショップは日本車の改造に関してはかなりのノウハウを持っているようなので、完璧な(新車時と同じスペックへの)レストアを望みさえしなければ、けっこう面白いクルマを作ってくれるかもしれませんね。
川底から引き揚げた初代NSXの状態を確認する動画はこちら
合わせて読みたい、ホンダNSX関連投稿
-
ホンダNSX-Rが日本の業者間オークションに登場し、開始価格はなんと「4500万円」!神格化された日本車の相場は天井知らず
| ホンダNSX-Rは2019年に5000万円近い価格で落札されたことがある | 今回出品される個体は走行5万キロ超、比較的走行の多い個体だが さて、初代ホンダNSXはスープラ、S2000、GT-Rと ...
続きを見る
-
【動画】ホンダがNSXファンの想いを込めたメモリアル動画を公開!初代NSXが欲しくてたまらなかったボクが「NSXとはどんなクルマだったのか」を語ってみる
| これまでにも「名車」といえるべき日本車がたくさん登場したが、やはりホンダNSXは格別だ | ホンダNSXほどエンジニアの情熱、ホンダのチャレンジ精神が詰まったクルマも他にない さて、NSXは最終限 ...
続きを見る
-
トヨタが自社の「トヨタ博物館」に初代ホンダNSXを常設展示!他社のクルマでもいいものはいいと認める姿勢は「さすがトヨタ」、そしてレクサスLFAの前に展示される
| ホンダNSXが発表された1989年は「日本車のビンテージイヤー」 | これまでトヨタ博物館に行ったことはなかったが、一度は訪れてみようと思う さて、トヨタが「トヨタ博物館」にホンダNSXを加えた、 ...
続きを見る