Image:Honda
| シビック・タイプRの展示車両は「レッドとシルバー」、これは初代NSXの開発時の物語を思い起こさせる |
レッドのシビック・タイプRは基本スペック、対してシルバーのシビック・タイプRはハードコアバージョン
さて、ホンダが東京オートサロン開催に向け出展概要を公開。
今回の展示は「クルマはレースをやらなくては良くならない」というホンダのDNAを強調すべくモータースポーツ色の強いラインアップとなっており、F1マシンやスーパー耐久に参戦する車両、そして無限によるカスタムカーも展示予定となっています。
無限によるホンダ・シビック「タイプR MUGEN」はこんなクルマ
そこでまずは無限によるシビック・タイプRを見てみたいと思いますが、現時点で公開されている情報だと「Gr.A(画像では赤いほう)」と「Gr.B(シルバーのほう)」とがあり、ここで思い出すのは初代NSXの開発ストーリー。
社内ではNSXの開発に際して2つの派閥に分かれていたといい、そのひとつは「ピュアでシンプル=赤派」、そしてもうひとつは「ハイテク=シルバー派」。
結果的には赤派とシルバー派とのミックスにてNSXの開発が進められ、しかし基本は「赤派」を主軸にしたそうですが、今回ホンダが公開した「レッドとシルバー」のシビック・タイプRの画像を見るにつけ、そういったストーリーを思い出した次第です。
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ただ、実際には今回の画像の「レッドとシルバー」はそういったNSXの開発ストーリーを直接反映したものではないようで(しかし無関係でもないのかもしれない)、レッド(Gr.A)は「ベース車両」、シルバー(Gr.B)は「さらなるハイスペック」という位置づけとなるもよう。
そして無限によると、今回東京オートサロンにて発表されるエアロパーツはCFD解析と風洞実験にて効果が実証されたものになるといい、さらには実際に走行して最終的な形状が決定された、とのこと。
Gr.Aだとエアロパーツ構成は「フロントアンダースポイラー」「サイドスポイラー」「リアアンダースポイラー」「リアウイング」、Gr.Bだと「カーボンフロントアンダースポイラー」「カーボンサイドスポイラー」「カーボンリアアンダースポイラー」「カーボンボンネット」「カーボンエアロフェンダー」「カーボンリアウイング」。
Image:Honda
機能パーツではGr.Aの場合ステンレス製スポーツエキゾースト、Gr.Bだとこれがチタン製に。
そのほか部歴関連パーツやパフォーマンスダンパー、19インチ鍛造ホイール、さらにはインテリアだとステアリングホイールにフルバケットシート、シフトノブ、カーボン製センターコンソールパネルも開発中だと紹介されています。
東京オートサロンの会場ではこれらの完成品の展示、そして価格の発表もあるといい、楽しみに待ちたいところですね。
そのほか、ホンダはこんな車両も展示予定
そしてホンダはほかの展示車両についてもアナウンスを行っており、ここでそれらを紹介してみるとレッドブルRB19(ショーカー)にレッドブル・モチュール・無限SF23、SUPER GT参戦用車両のシビック・タイプR-GTコンセプト、スーパー耐久参戦用のシビック・タイプR CNF-R。
Image:Honda
さらには同じくスーパー耐久向けのシビック・タイプR、Joy耐用シビック e:HEV、ホンダ学園の手掛けたS800にN-ONE オーナーズカップ参戦用車両「HCM SUPER N-ONE」も。
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加えて市販車ベースだとちょっとワイルドなWR-V フィールドエクスプローラー・コンセプト、アコード e:HEV スポーツラインと言ったラインアップが紹介されています。
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