| マツダはあえてアイコニックSPを「ロードスターと直接結びつかないよう」曖昧さを持たせてデザイン |
一方、アイコニックSPをロードスターのサイズに縮小することは難しくはない、とも公式にコメント
さて、ダイハツ ヴィジョン コペンと並ぶジャパン モビリティ ショーのもうひとつの目玉がマツダのコンセプトカー「アイコニックSP」。
これは2ローター・ロータリーエンジンを発電機代わりとして搭載し(2ローターRotary-EVシステム)、発生させた電力をバッテリーに蓄え、その電力を使用してエレクトリックモーターを回転させるという「レンジエクステンダー型EV」です。
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マツダ アイコニックSPは「未来のロードスターなのか」?
このアイコニックSPについては「ロードスターを示唆するコンセプトカーなのかどうか」という議論がなされており、ボディサイズを見てみると全長4,180ミリ、全幅1,850ミリ、全高1,150ミリ、ホイールベース2,590ミリなので、ロードスター後継というにあまりに大きなクルマ。
システム合計出力は370馬力、重量は1,450kgというスペックを持ち、こちらもロードスターとはちょっとかけ離れていて、こういった数値を見ると「ロードスターとは別のスポーツカー」という気もしてきます。
一方でボディカラーには「ヴィオラレッド」を採用しており、マツダはこのカラーを選択した理由について「レッドを大事にしたかったから」とコメントしていますが、このレッドは初代ロードスターが1989年のシカゴ・モーターショーに展示した際のボディカラーでもあり、そしてアイコニックSPの「リトラクタブルヘッドライト」を模したフロントランプももちろん初代ロードスターを意識したものだと思われ、そいいった意味ではロードスターとのつながりも。
アイコニックSPには「意図的な曖昧さ」も
ただ、このアイコニックSPについては、「アイコニック」という名が示す通り、マツダのスポーツカーにおける「アイコン」を詰め込んだコンセプトカーだと考えるのが妥当であり、このまま市販されることはなく、このいくつかの部分が今後のマツダのクルマに「分散して」再現されることになるのかもしれませんね。
ちなみにですが、マツダのチーフデザイナーによると「意図的にロードスターと直結しないように、曖昧さを持たせてデザインした」とも語っていて、しかし逆に「ロードスターのようにコンパクトに縮小できる」とも。
そういったデザイナー氏の発言を受けてのことかどうかはわからないものの、レンダリングアーティストが作成したのがこの「アイコニックSPをロードスター風に手直ししたCG」。
たしかに全体的なサイズ感、オーバーハング、もちろんオープン化など「それっぽい」仕上がりになっています。
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参照:Theottle