| ギャランはまさに「一世を風靡した」という表現がぴったりのクルマだった |
さて、いつも様々な「もしも」系レンダリングにてぼくらを楽しませてくれるロシアのカーメディア、Kolesa。
今回は、「三菱ギャラン」が復活したらというレンダリングを公開しています。
三菱ギャランは1969年に発売され、2013年に販売が終了するまで9代目を数えるまでに。
日本市場においては(ギャランフォルティスを除くと)8代目のギャランにていったん幕を閉じていますが、北米やロシア、中東では9代目で続いた人気モデルでもあり、今回のレンダリングもそんなギャランの後継モデルを意識した、ということになりそうです。
8代目ギャランはデザイン性も優れていた
なお、ぼくの心に残るのは8代目のギャラン。
現代でいう「シャークノーズ」風のフロントエンド、細長いヘッドライトを持つ「ダイヤモンドノーズカット」を採用したことでも知られます。
当時の自主規制枠いっぱいの280馬力を発生する「VR-4」の設定が話題を呼び、これもまた現代のトルクベクタリングに繋がる技術であるアクティブ・ヨー・コントロール(AYC)を採用したこともトピックのひとつ。
6代目ギャランには「AMG」バージョンも存在
なお、その2代前の「6代目」ギャランにおいてはなんと、”ギャランAMG”も存在。
こちらは「見かけをAMGにした」だけではなく、エンジンチューンまでもAMGが関与するという内容で、まさにバブル期(発売は1989年)ならではのクルマだと言えそうです。※AMGは1999年にメルセデス・ベンツへと吸収される前は、独立系チューナーだった
「ギャラン復活」はある?
そこで気になるのが数々の話題を提供してくれたギャランの復活ですが、現在のセダンを取り巻く環境、なによりも三菱の現状を鑑みるに「無い」と考えるのが妥当。
三菱については現在「ルノー=日産=三菱」アライアンスに組み込まれており、その中での役割は「東南アジアにおいて、強みを発揮できるSUVやトラック、小型車に集中する」というもの。
よってセダンはおろかプレミアムカーについても開発はさせてもらえないだろう、とも考えています。
それでも三菱のセダンやスポーツカーの人気は高い
そういった状況においてもなお、根強いファンを持つのが三菱のセダンやスポーツカー。
それはおそらく「ハイパワー」「ハイテク」「それによって他者を圧倒するパフォーマンス」というイメージによるものだと思われ、これまでにも数々のレンダリングが登場しています。
こちらは「GTO」こと3000GT後継モデルの「IF設定」レンダリング。
そしてこちらは「ランサー」。
そしてランサーとくればやはりランエボ。
現在、三菱は日産のコントロール下にあるかと思いますが、「ランサーエボリューション」そして「エボリューション」そのものは一つのブランドだといえ、これを活用しない手はなさそう。
実際のところ日産は「他の日産車との共通性」を捨ててまでそのオリジナリティにこだわった「新型フェアレディZ」を登場させる予定ですが、三菱においても「ランエボ復活」によって、失墜したブランドイメージを回復させることができるかもしれませんね。
なお、ランエボ復活のウワサも昨年に一度出ているものの、こちらの後に「ルノー=日産=三菱再建プラン」が発表されているので、この話はもう「なかったことに」されているのかもしれません。
参照: Kolesa.ru
※当初「ディアマンテ」としていたものを「ギャラン」へと変更して再送しています。