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日産がGT-R 2018年モデルの価格発表。サッチャムは全車標準、「Pure」は1023万円(発売時は777万円)

2017/11/16

日産GT-R 2018年モデル発表。今回は走行性能の向上なし

日産がGT-R2018年モデルを発表。
2017年モデルで見られたような外観や走行性能の変化はなく、今年の変更は小幅にとどまっています。
具体的には今まで「GT-R NISMO」、「GT-R Premium edition」のみに標準装備されていた”国土交通省認可 サッチャム欧州カテゴリーⅡ準拠 車両防盗システム”を全車標準装備とし、「Apple CarPlay」も全車対応に。

GT-Rはもともと「毎年の深化」を標榜して登場した車

日産GT-Rは発表時から「世界」を強く意識した車で、そのために欧米の自動車メーカーでは標準的な「イヤーモデル」制を採用。
それまでの日本車というと、「登場後二年でマイナーチェンジ」「登場後四年でフルモデルチェンジ」という流れが一般的であったものの、GT-Rはそれを大きく崩すことになった先駆けだと言えます。

なお「モデルイヤー制」を欧米で採用する理由としては、主に「部品調達」の理由からで、多くのメーカーは販売目標に応じた数の部品を事前にサプライヤーへと発注し、その際に「価格交渉」を行うことでコストを引き下げるケースが通常であるため(よって、予定台数はなんとしても売る必要がある)。

一方日本車ではトヨタの採用した「かんばん方式(ジャスト・イン・タイム=必要なものを、必要なときに、必要なだけ)」が普及しているためか、予めパーツの供給量を決める場合が少なく(もちろんまったく無いわけではない)、そのために「年ごとにパーツ買い切り」が一般的ではないのかもしれません。

ただ、GT-Rの「モデルイヤー制」はコストを安定させるためのものではなく「パフォーマンス向上」のためであり、そのため毎年着実に進化しているわけですね。

たとえばサスペンションにおいては2008年、2009年、2010年、2011年と立て続けに改良を行い、その後も2013年と2016年に改良を実施(後半においては熟成が進んだために毎年変更しなくても良くなったものと思われる)。

外観においても2008年、2010年、2013年、2016年に変更を行い、これは単にデザインのアップデートというよりもエアロダイナミクスや冷却性能の向上という「実利的」なもの。
出力においても発表当時の480馬力から2008年では485馬力、2010年には530馬力、2011年に550馬力、2016年の改良では570馬力、と着実に馬力を増加させ、現在では発売時に比べてなんと90馬力もハイパワーに。

そうやって進化してきたのがGT-Rですが、それが2007年の登場から10年にわたり、つねに競争の激しいハイパフォーマンスカーカテゴリにおいて「第一線に」立ち続けることができた理由なのでしょうね。

日産GT-R 2018年モデルの価格はこうなっている

GT-Rの2018年における価格は下記の通り。
2007年の登場時に「ピュア・エディション」の価格は777万円でしたが、10年前から比べると他メーカーの車の価格もずいぶん上がってしまったので(ランボルギーニ・ガヤルドも2004年では1800万円、10年後の2014年は2500万円に)、まだ「良心的」なのかもしれません。

GT-R Pure edition 10,230,840円
GT-R Black edition 12,139,200円
GT-R Premium edition 11,705,040円
GT-R Track edition engineered by nismo 13,969,800円
GT-R NISMO 18,700,200円

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