| 日産は新型アルティマに自信。斜陽のセダン市場においても「バカ売れするだろう |
日産は北米での主力車種であるアルティマの新型を来月に発売する予定ですが、これについて日産は「大きなヒットになるだろう」と楽観的な見込みを示しています。
なお、アルティマは日産にとって非常に重要なモデルであり、2018年前半だと「アメリカで6番目に売れた乗用車」。
ちなみに1位はトヨタ・カムリ、2位はホンダ・シビック、3位はトヨタ・カローラ、4位はホンダ・アコード、5位は日産セントラ。
ただし注意すべきは、アメリカにおける「乗用車」にSUVは含まれず、SUVを含めるとアルティマは「12位」まで下落するものの、それでも無視できないポジションであるのは間違いないところ。
未だに日本のメーカーはセダン神話を信じている
なお「セダン」に対する各メーカーの考え方は大きく異なり、トヨタやホンダ、日産といった日本のメーカーは「セダン重視」。
たしかに売上が減ったといえどもまだまだ数字が大きく、そこにこだわるのも納得はできます。
ただ、ちょっと理解に苦しむのはトヨタやスバルが「セダン復権」を唱えているところ。
セダンはかつての花形であっただけに「諦めることができない」「今は市場が縮小しても、いつかは必ず」といった思いがあるのでしょうね。
かつ、人は成功体験にとらわれがちという傾向もあって、過去にヒットしたセダンを忘れることができないのかもしれません。
一方で極端な判断をしたのはフォード。
「セダンはもうダメ」と見切りをつけ、なんとセダンから撤退するという判断を下しています。
とにかく各メーカーの「セダンに対するスタンス」は様々で、そして「セダンが復権する」と考えているメーカーの理由も多種多様。
例えばスバルは「原油が高くなっていて、となると人々は燃費の悪いSUVからセダンに戻るはず」という理論です。
ただ、現在はSUVブーム真っ只中で、となると各社間における競争も厳しく、よってそれぞれのSUVは非常に競争力を高めているのも事実。
その競争力の中には「燃費」も含まれ、SUVだからといって燃費が悪いとは言えない、という状況も生まれているわけですね。
そして今回日産がぶちまけた理論が、「若者はセダンを欲しがるはずだ。なぜなら若者は自分たちの父親が乗っているようなSUVに乗りたがらないからだ」。
つまりSUVはオヤジくさくてダサいから、若者はSUVではなくセダンを選ぶという理論。
逆に考えると「セダンは若々しくてトレンディ」といったことになるかと思いますが、これはちょっと「ないわーそれはないわー」という考え方だとぼくは考えています。
現在はオッサン臭くない、そしてアクティブなSUVもたくさんありますし、逆に若々しくてアクティブなセダンがあれば教えてほしいくらい。
新型アルティマがどんな姿で市販されるのかは不明ですが、若者がSUVよりも「新型アルティマ格好いい」と考えるようなことはないだろう、と信じています。