｜ 日産はトヨタ同様にアフターパーツの拡充によってフェアレディZの人気を盛り上げる？ ｜
フェアレディZは忠誠心の高いファンが多く、アフターパーツの需要も高そう
さて、日産が東京オートサロンにて発表した「新型フェアレディZ カスタマイズドプロト」。
これは歴代フェアレディZ各モデルの要素を取り入れて日産自らがカスタムした車両ですが、今回日産が「東京国際カスタムカーコンテスト2022」において、コンセプトカー部門における最優秀賞とグランプリを受賞した、と発表。
同時にこのフェアレディZ カスタマイズドプロトのCG動画を公開しています。
インスパイアもとはZ432R
なお、このフェアレディZ カスタマイズプロトのインスパイアもとは当時のフェアレディZのトップレンジ、「Z432」をベースにしてレース仕様に仕立て上げた「Z432R」。
搭載されるエンジンはZ432と同じS20エンジン（4バルブ/3キャブレター/2カムシャフトなので432）、しかしボディパネルを薄くしたりヒーターを「レス」とすることでZ432よりも車体重量を100kgほど軽量化しており、生産台数はわずか30台ほど、といわれています。
ボディカラーはグランプリオレンジのみで（競技用車なのにホワイトでなかったのは意外）、今回のフェアレディZ カスタマイズドプロトのボディカラーはこの「オレンジ」を意識していると考えて良さそうです。※画像はZ432
装着されるボディキットは市販される可能性も
このフェアレディZカスタマイズプロトはすでに実車が公開されているので目新しくはないものの、CG動画だけあって「見せたい部分」を強調しており、ノーマルからの変更点を確認可能。
上下スプリットグリルが採用されたフロントバンパーに加えカーボン製フロントスプリッター、オーバーフェンダー、カーボンファイバー製サイドシルエクステンション、トランクリッドスポイラー、テールパイプといった特徴を確認できます。
日産によれば「アフターマーケット用パーツとしての販売」を念頭に置いているそうですが、現時点では「発売は未定」。
ただ、動画を見ると、オーバーフェンダーに関しては「（構造変更の届け出をせずに合法に装着できる）片側10ミリ未満」という条件を満たしているようにも見え、かなり本気で市販化を考えているのかもしれません。
ボンネット上にはブラックのアクセントが入り・・・。
サイドにもブラックのストライプ。
このあたりは「貼るだけ」なので取り付け難易度は低く、市販化の可能性はかなり高そう。
RSワタナベっぽいホイール、オレンジの縁取りの入るホイールセンターキャップも現実的なパーツですが、タイヤに入る「NISSAN Z」のレターは実現が難しいのかも。
フロントはバンパーごと交換することになるものの、ナンバープレートの取り付け、センサーの位置も考慮されており、これも市販化を考えてのデザインなのかもしれません。
リヤスポイラーは標準装着されるものに比較すればやや大きく、ブラックのアクセントとFairlady Zのロゴが入ります。
テールパイプはなかなかにユニークな形状を持っていますね。
上述の通りこれらのパーツは市販化されるかどうかわかりませんが、スポーツカー、とりわけフェアレディZは忠誠心の高いファンを抱えており、メーカー純正パーツの要望はかなり強いだろう、とも考えています。
あわせて、東京国際カスタムカーコンテスト2022にてグランプリを獲得したこと、そしてファンからの反応が好評であることも日産を動かすことになるのかも。
なお、スポーツカーの人気が長く続くかどうかについては「カスタム市場が盛り上がるかどうか」が重要なファクターの一つだとも考えられ、トヨタがGR86やGRスープラにおいて「カスタム大歓迎」としているのは「そのクルマに愛着を感じてもらい、盛り上げていってほしい」と考えたからだと捉えています。
もちろん日産もこういった側面については認識しているはずで、「市販化」の報を近いうちに聞くことができると期待したいところでもありますね。
新型フェアレディZ カスタマイズプロトのCG動画はこちら
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参照：日産自動車株式会社