| かつてはスポーツカーの派生モデルを作ることで多少なりとも開発コストを吸収できたものだが |
あらゆる意味でスポーツカー開発のハードルが上がっている
さて、これまでにも様々な「もしも」系レンダリングを数多く公開してきたX-Tomiデザイン。
今回は発表されたばかりの新型日産R35 GT-R(2024年モデル)をベースにした「GT-Rコンバーチブル」なるレンダリングを公開しています。
もちろん実際にはR35 GT-Rにはオープンモデルが存在せず、そして今後も登場する予定はないと思われるため、このレンダリングは「予想」というよりは、完全なる「希望」「創作」ということになりそうですね。※フロントウインドウの天地が短縮されるなど、興味深い仕上がりになっている
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日産はオープンモデルに積極的なのかどうなのかわからない
ちなみにですが、かつて北米市場が自動車業界の中心であった頃、スポーツカーにオープンモデルは「必須」であり、それはポルシェ911やフェラーリ各モデルを見ても分かる通り。
ポルシェの場合は911各世代に対してオープンバージョンを設定しており、フェラーリも「多くの場合」、(スモールフェラーリの)カタログモデルに対してオープンモデルを追加しています。
その理由としては、年間通じてほとんど雨がふらないカリフォルニアがスポーツカー市場の中心であったからで、逆に初代BMW 8シリーズのように「オープンモデルが存在しなかったことにより」セールスがふるわなかったとされるモデルも存在するほど。
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そして日産は古くから北米を主戦場として取り組んできたという背景もあって、フェアレディZ(Z32以降)にオープンモデルを追加したり、ムラーノにまでも”コンバーチブル”を設定したものの(マーチにもカブリオレが存在した)、ことスカイライン(インフィニティ版含む)についてはオープンモデルの設定に対して消極的であり、よってオープンに熱心なのかそうでないのかわからない、という印象も。
しかしながら、最近だと北米でも(昔ほどは)オープンカーの人気が無いようで、かつ自動車市場の中心が中国に移ってしまうと、もはやコストを投じてオープンモデルを設定する意味も薄くなり(中国ではオープンモデルが好まれない)、よってここ最近の日産はあまりオープンモデルの必要性を感じていないのかもしれません(よって、新型フェアレディZにもコンバーチブルが設定されないかもしれない。日産だけではなくトヨタやホンダも同様ではあるが)。
日産R35 GT-R「シューティングブレーク」の画像も公開
そしてX-TomiデザインはGT-Rコンバーチブルのみではなく、GT-Rシューティングブレークの画像も公開。
2ドアのままロングルーフとカーゴスペースを設定したもので、「ユーティリティの高いスポーツカー」となっています。
ちなみにですが、日産は過去にR33 GT-Rのパワートレインを移植したGT-Rワゴン「ステージア260RS」なるクルマを発売したことがあるものの、その後のワゴンブームの沈静化によってハイパフォーマンスワゴンの需要がほぼなくなってしまい、このR35 GT-Rワゴンもまた、実現性がほぼゼロ(確実にゼロ?)だと考えていいのかもしれません。
当時であれば「スポーツカーとオープンモデル、そしてワゴン」のプラットフォームを共有して開発コストを下げることができたのかもしれませんが、現代だと(この3つのボディタイプの販売ボリュームがかなり小さいので)スポーツカーそのもの、そして派生モデルの開発も「社内での許可がおりにくい」状態なのでしょうね。
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