日産が「Z ウォリアー」なる商標を出願。おそらくはフェアレディZのオフロードバージョンだと見られ、240Zサファリへのトリビュートがついに実現？

｜　日産はダットサン240Zサファリのトリビュートカーを発売するに十分な理由を持っている　｜

ただしその販売地域はオーストラリアにとどまる可能性も

さて、日産がオーストラリアにて「Zウォリアー」なる商標を出願したことが明らかに。

現時点ではこの「Z ウォリアー」がいったい何なのかについてはまったくわからないものの、現地カーメディアによると「これはフェアレディZのオフロードバージョン」ではないかと推測されており、これまでにもなんどかコラボレーションを展開している現地のパートナー、プレムカー（Premcar）との協業による特別バージョンではないかとも見られているようですね。

日産 サファリ ラリーZ トリビュートの市販モデルとなりうるか

なお、日産は昨年に「サファリ ラリーZ トリビュート」を公開していますが、これは1971年にラリーで優勝した「ダットサン240Zサファリへのトリビュート」であり完全なるワンオフモデル。

実際にこのワンオフモデルの（市場からの）評価は非常に高く、そして「ポルシェ911ダカール」「ランボルギーニ・ウラカン・ステラート」というオフロードスーパーカーが人気を博しているいま、日産がこのサファリ ラリーZ トリビュートを市販化したとしても不思議はありませんが、この推測をさらに現実味のあるものとしているのは「オーストラリアではナバラとパトロールの”ウォリアー”バージョンがすでに市場へと投入されている」という事実です。

さらに今年6月、日産のオーストラリア現地法人は近い将来”ウォリアー”のラインナップを拡大する計画持っているとも報じられていて、実際のところ日産オセアニアのマネージングディレクター、アンドリュー・ハンバーストーン氏が「プレムカーとの協業による製品ポートフォリオについて協議中」「オーストラリアの顧客の特定のニーズに応え、どのモデルにウォリアーを設定するかを検討している」ともコメントしています。

そのため「高い確率で」フェアレディZのオフロードバージョンが誕生するとも見られているわけですが、そうなると「リフトアップ、オーバーフェンダー、オフロードっぽいディティール、オールテレーンタイヤ」といった定番メニューが消化されるものと思われ、まさに「サファリ ラリーZ トリビュート」の再来ということになるのかもしれません。

参考までに、日産は「ジューク ラリー・トリビュート・コンセプト」を公開したことがあるほか、「グリップズ（GripZ）」コンセプトにおいてもダットサン240Zサファリをイメージしたカラーリングや仕様を提案したことがあり、日産はどこかでダットサン240Zサファリを市販化するタイミングを見計らっていた可能性もありそうです。

そしてそのタイミングは「今をおいてほかにない」のだとも考えられ、しかし商標の出願地域、さらにはプレムカーの活動領域がオーストラリアに限定されていること、すでに発売されている2つの「ウォリアー」の販売もオーストラリア国内に留まることからも、他の国や地域にて販売される可能性は極めて低いとも考えられます。

もう一つ参考までに、「サファリ」という商標については（ジャガー・ランドローバーの親会社である）タタが幅広く押さえており、よって他社が使用できないとも報じられ、よって日産は「サファリ」ではなく「ウォリアー」という名称を使用することにしたのかもしれません。

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参照：CarSales