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日産「本当は、あと17年R35 GT-Rを販売し続けたかったのです。ただ、規制によってそれが阻まれた」。もしこれが実現すれば「34年」の長寿車に

日産「本当は、あと17年R35 GT-Rを販売し続けたかったのです。ただ、規制によってそれが阻まれた」。もしこれが実現すれば「34年」の長寿車に

Image:NISSAN

| おそらくは「長寿」を想定しR35 GT-Rを設計したわけではないと思われるが、様々な要因が未来を制限している |

同様にフェアレディZも「16年目」経とそのサイクルが突入

さて、日産幹部が「R35 GT-Rはまだ17年間は販売できた」という驚愕のコメントを残して話題に。

これを語ったのは日産インターナショナルSAにて製品戦略および計画担当副社長を務めるピエール・ロワン氏で、「(R35 GT-Rは)今のところはまだ販売中です。17年間販売されており、あと17年間販売を続けたいと思っていますが、規制当局の対応が問題になっています」と述べています。

なお、ここでいう「規制」はもちろんCO2、そしてポルシェ・マカンと718ボクスター / ケイマンを廃止に追いやったサイバーセキュリティ法ではありますが、これらがあるため、そしてこの規制をクリアするコストを正当化できないため、結果的にR35 GT-Rは「まだ生き延びることができるはずであった17年」を失ってしまうわけですね。

ちなみに「あと17年」生き延びれば、あわせて34年のライフをまっとうするということになり、これは「異例中の異例」ではありますが、これはメルセデス・ベンツGクラス、ラーダ・ニーヴァに次ぐ長寿ということになりそうです(ZR34もZ34の系譜と捉えた場合、16年が経過しており、さらにはまだまだ生き延びる可能性が高い)。

Nissan-R35-GTR (2)
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R35 GT-Rは今年から来年にかけ世界各地で販売終了

ねお、R35 GT-Rは現在世界各地でその生涯に幕を引いており、欧州とオーストラリアではすでに販売終了、北米では来月にその提供が終了し、日本でも来年にはついにそのライフが尽きてしまいます。

しかし今のところ「次期GT-R」とも呼べす存在は確認できておらず、よって新型(R36)GT-Rが登場するにしても、それまでの間には「空白」が生じることになりますが、これについてピエール・ロワン氏は以下のようにコメントしています。

「(次期GT-R登場までの空白について)いい質問ですね。もちろん、ギャップを埋めるものがあればいいなと思っています。でも、GT-Rバッジの歴史を振り返ると、以前にもギャップがありました。2001年にGT-Rのコンセプトを発表し、2002年にR34スカイラインGT-Rの生産を終了し、R35は2007年まで発売されませんでした。1975年に終了した「ケンメリ」スカイラインGT-Rと1989年に始まったR32の間のギャップはさらに大きかった。GT-Rは、生産におけるこれらのギャップに耐えられるほど強力です。そして、ギャップが必要なのは、電動化の世界に足を踏み入れると、”電動化時代のGT-Rとは何か”という議論が盛んになるからです。まだすべての答えは出ていません。私たちは、そのすべての議論の真っ最中です。」

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つまり現時点では「次期GT−R」がどんな存在になるのか、様々なアイデアがあるものの、いまだ具体的な決定がなされていないのだと考えられ、しかしそれは日産側の問題というよりも、多くの自動車メーカーが共通で抱える「電動化技術の進歩の停滞」なのかもしれません。

もちろん「ハイパーフォース コンセプトは、次世代GT-Rの将来のデザイン方向性の候補ですが、(次期GT-Rの)スタイリングもパワートレインもまだ(多数の候補はあるものの)決まっていないとされ、日産は”特定の要素が最終パッケージの一部を構成する必要がある”ことを認識しているものの、そのパッケージが完全に電動化されるのか、部分的に電動化されのるかについて議論中だと言われます(全固体電池=ソリッドステートバッテリーにより、日産のパフォーマンス目標の達成がはるかに容易になる可能性も残されている)。

「固体電池のすべてのステップは、現在リチウムイオン電池でできることをはるかに超える画期的な進歩です。2025年春までに最初の固体電池のプロトタイプを作る予定です。2年後には実際の電池を使用したプロトタイプ車両が完成し、最終的には2028年までに販売できる車両が完成する予定です。おそらく最初は少数で、日本で販売することになるでしょう。」

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