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日産上級役員が次期GT-R(R36)についてコメント。「ええ、新しいGT-Rにはゴジラ的要素が盛り込まれます。GT-Rは美しさのコンテストで勝つための車ではありません」

日産上級役員が次期GT-R(R36)についてコメント。「ええ、新しいGT-Rにはゴジラ的要素が盛り込まれます。GT-Rは美しさのコンテストで勝つための車ではありません」

Image:Matthew Weaver

| やはり次期GT-Rは「レンガのような」、とうてい速くなさそうに見えてとんでもなく速いスポーツカーとなりそうだ |

ボクにとってもGT-Rは「常識を超越したクルマ」でなければならない

さて、何かと話題にのぼる次期(R36)GT-Rですが、現時点ではなんら具体的な話がないのが実情です。

ただし今回、日産の欧州法人にてデザイン担当副社長を務めるマシュー・ウィーバー氏が「新型GT-Rには”ゴジラ的要素”が取り入れられるとコメントして話題に。

同氏は「GT-Rのデザインプロセスでは”おなじみの要素”を引き出す事が重要です」と語り、「GT-Rの後継車であれば、顧客やファンはそれがまだGT-Rであることを知りたいのです」とも。

「デザインはクルマの機能性に沿うものでなければなりません。GT-Rは、エアロダイナミクス、スピード、パフォーマンスの各分野でパフォーマンスを発揮する必要があり、それがGT-Rのデザインを決定します。GT-Rは美しさのコンテストで勝つことが目的ではなく、非常に機能的なマシンでなくてはならないのです。前作(R35)の開発時には、風洞で昼夜を過ごしたことを覚えています。しかしそれ以来、他の我が社の製品でそのようなことはしたことがありません。だから、間違いなく、今やっているこれらのことが次のGT-Rの形を決めるでしょう。

欧州日産 デザイン担当副社長 マシュー・ウィーバー

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次期GT-Rはいったいどんなクルマに?

上述の通り次期GT-Rについては具体的な話が聞こえてこない状態ですが、以前に日産のデザインダイレクターそしてグローバルデザイン戦略担当執行役員、アルフォンソ・アルベイザ氏は以下のようにコメントしたことも。

「パワートレーンはともかく、人々はR36世代の次期GT-Rのスタイルについて、全く異なるものを期待しています。しかし、次期GT-Rは現在のGT-Rと同様のデザインを維持するでしょう。私は、世界中の他のスーパーカーのトレンドがどうなろうとも気にすることはありません。GT-RはGT-Rであって、それはつまり”レンガ”です。そして世界最速のレンガであり、”捉えることが難しいほど速い”レンガです。これから私のデザインチームな様々な新型GT-Rのスケッチを作成することになると思いますが、それらを見て私はこういうでしょうね。”ウイングはいいから、もっとレンガっぽくしろ”と」。

実際のところ、日産が2023年に公開した「ハイパーフォースコンセプト」はある意味で「レンガ」であり非常にGT-Rらしいクルマだと言えるかもしれません。

これらを総合すると、「ゴジラらしさ」「GT-Rらしさ」とは、ほかのどのスーパーカーやハイパーカーにも似ていない、独自のスタイリングを持つ「簡単には分類できないクルマ」であり、たしかにGT-Rがフェラーリやランボルギーニのようなウェッジシェイプへと変化したほうが「らしくない」ようにも思います(それはちょっとやめてほしい)。

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R35GT-Rの登場はもう17年も前になりますが、これはスポーツカー業界にとって衝撃的かつ画期的な事件であり、文字通り「スポーツカーにおける常識を覆したクルマ」。

一見して鈍重そうに見える空気抵抗の塊のようなルックス、実際に重い車体重量、しかしその反面画期的な4WDシステムを持っていたものの、スペック上つまり「紙の上では」とうてい速く走れるとは思えないクルマです。

しかし実際に走行してみると驚きのパフォーマンスを連発し、ニュルブルクリンクにて叩き出したタイムに至っては「そんなわけはない」というクレームを付けたほど。

NISSAN

要はそれくらい常識外れであり、スペックからは想像できな速さを実現し、それまでのスポーツカーにおける”馬力と車体重量”の関係性をあっさり覆してしまい、自動車業界に新しい考え方を打ち立てたということになります(それまでのポルシェは、速く走るためには”パワーアップ、軽量化、足回りを固める”という従来の伝統を守っていた)。

よって次期GT-Rについても、想像の範囲ではなく、それを遥かに超えて「そんなバカな」「そんなはずは・・・」と誰もが思うクルマであってほしいと思います。

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参照:TopGear, Matthew Weaver

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