| 問題はスズキにジムニー5ドア(ロング)の生産能力があるのかどうか、そしてどこで作るのか |
妥当なところだとやはりインドにて生産し、世界中へと輸出することになるだろう
さて、しばらく話題のなかった新型ジムニー「5ドア」のプロトタイプが目撃され、そのスパイフォトが方々に出回ることに。
この5ドア版ジムニーについては、インドで生産されインド国内のみで販売されるという説、いやワールドワイドにて販売されるという説がありますが、今回の一連のスパイフォトは欧州で撮影されたものだというので、欧州でも発売されると考えていいのかもしれません。
なお、このプロトタイプは積車に載せて運ばれてきた後に3ドア版のジムニーとともにテストされていた、と報じられています。
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そのスタイルは明らかに5ドア
スズキはこのジムニー5ドア(ロング)をなんとか隠そうと厳重にカモフラージュを行っているものの、ホイールベースやウインドウ等を見るに「どうみても5ドア」。
インドからの(以前の)上方だとホイールベースは3ドアよりも30センチ長くなって2550ミリに達するそうですが、全幅と全高は同じだといい、ラダーフレームの延長、キャビン後半の延長によって後席のレッグスペースが拡大し、トランクスペースも大きくなると言われています。
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ジムニー5ドア(ロング)にはハイブリッドも?
そして最近出ているウワサが「ジムニー5ドアにはハイブリッドが追加される」。
現行ジムニーは2018年に発売されていますが、英国と欧州の一部では排ガス規制を満たすことができずに一旦販売終了となり、その後に後部座席を取り払ったり、室内後部を荷室のみとした商用専用車へと切り替えてジムニーを再度発売しています(商用車だとCO2排出規制が乗用車に比較して緩くなるため)。
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しかしスズキとしては、非常に人気があり、強い要望のある「乗用」ジムニーを欧州や他地域でも販売したいはずで、そのためにハイブリッドシステムを搭載して規制をクリアするんじゃないかと言われているわけですね。
これについては納得性が高い話だとも考えていて、ジムニー5ドアがハイブリッド化される可能性は非常に高いだろうと考えています(1.5リッターターボ+マイルドハイブリッドと見られている)。
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なお、このジムニー5ドアについては「ジムニー・ロング」の名称にて発売されると言われていますが、2022年後半から2023年前半に(3ドア版ジムニーのマイナーチェンジとともに)発表され、インテリアだと「大きなディスプレイを持つインフォテイメントシステム」が与えられる、と見られています。
ただし問題はスズキにおけるジムニーの生産能力
スズキは現行ジムニーへのモデルチェンジに際し、「既存のジムニーユーザーが買い替えるくらいで、ニッチにとどまる製品」だと認識しており、そのために大きく開発コストをかけずにフルモデルチェンジを行ったと言われていますが、しかしフタを開けると世界中での大人気。
生産がいまだに全く追いつかない状態で、しかし工場がフル稼働しているのは間違いなく、それは「ほぼ毎月、同じ台数が登録されている」状態を見ればわかります。
そして欧州での販売が停止していた間、そのラインを日本向けに回していたので国内向けジムニーの登録台数が数ヶ月だけ増えたものの、その後また欧州にてジムニー(商用)の販売が再開されると国内登録台数が「元の水準」に逆戻り。※正確に言うと、欧州での商用ジムニーは乗用ほどは売れておらず、乗用に対する減少分が日本市場向けの生産枠に割り当てられているので、元の水準よりはちょっと多い
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つまりジムニーの生産能力は限界に達しており、しかしスズキいわく「ジムニーはラダーフレームを採用しており、ほかの車両を製造するラインでジムニーを生産する=増産することは難しい」。
実際のところ日本の生産台数は変わっていないように(登録台数から判断すると)見え、しかしちょっと前にインドへとCKD(コンプリート・ノック・ダウン)設備を輸出することでインド生産を開始しており、これによって世界中の需給逼迫を多少なりとも緩和できているはずですが、おそらく根本の解決には至っていないのでは、と推測しています。
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そしてジムニー5ドアが発売されると、おそらくは(ミニ・ハッチバック同様の現象にて)3ドアジムニー以上の人気を博することになるのではとも想像していて、「いったいどこでそのぶんのジムニー・ロングを作るんだろうな」とも考えているわけですね。
もしかすると、インドに新しく追加でジムニーの生産設備を作っている可能性もあり(日本にて追加で工場を作ったり、設備を改装したりという話は報道されていないと思う)、ジムニー・ロングはインド生産となるのかもしれません。
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参照:Autoparts4less