| やっぱり「BMWっぽい」ところを気にする人は多いようだ |
新型トヨタGRスープラが納車されたユーチューバー、Blue TRD Jon氏。
納車から3週間が経過し、「GRスープラの気に入らないところ5つ」を動画にて公開しています。
なお、この車両は北米の初回限定モデル、「ローンチ・エディション」。
1500台限定となり、「一瞬で」売り切れたと言われますが、相当数のユーチューバーが入手しているようで、トヨタとしてはユーチューバーへと優先的にローンチ・エディションを回したのかもしれませんね(ユーチューバーとしては他の人よりも早くスープラが手に入り、レビューによる動画再生回数が稼げる)。
それはともかくとしてですが、今回ユーチューバーが主張している「気に入らないところ5つ」とはどういった内容なのかを見てみましょう。
1.フェイクベント
これは他のユーチューバーも指摘している部分で、エアインテークやダクトのように見えるところが「ダミー」であること。
トヨタは「このパーツを外せばクーリングやダウンフォースが向上する」としていたものの、実際にはこれを外しても風が通らないことが判明しており、名実ともに「ダミー。
しかも「グリル」風の表面を持っているために余計に「イヤだ」と感じるのかもしれません。
たしかにこういった「フェイクパーツ」は非常にテンションの下がるもので、それがスポーツカーのようにパフォーマンスを標榜するクルマであればなおさらなのでしょうね。
2.内装パーツがBMWっぽい
ぼくも試乗時に感じましたが、内装パーツの多くがBMWのまま。
しかもBMWはもともと「素晴らしいインテリアを持つ」わけではなく、よってこの場合、「BMWっぽい」というのはあまり良い意味ではありません。
もし新型スープラがメルセデス・ベンツや、アウディとの共同開発であり、メルセデス・ベンツっぽい/アウディっぽい内装パーツを持つのであればむしろ大歓迎なのですが、BMWの「樹脂っぽい」パーツや、巨大なエアバッグについては雰囲気を削いでいる、と思います。
なお、そう感じるのは新型スープラのインテリアが優れたデザインを持っているためで、だからこそBMWっぽいパーツが「画竜点睛を欠く」と感じさせるのでしょうね。
3.内装がガタガタ
これも試乗のときにちょっと気になったのですが、内装からカタカタと音を立てること。
このユーチューバーは、エアコン操作パネルやシートベルトの巻取り口あたりの音を指摘していますね。
なお、BMWは内装の立て付けが昔からあまり良くはなく、これも新型スープラはそのまま引き継いでしまったということになります。
ただし足回りの硬いスポーツカーについて、この「内装の異音」はつきもので、正直ポルシェ(のスポーツカーレンジ)はかなり内装ののノイズが大きい、と認識しています。
現在乗っている718ケイマンはまだマシですが、981ボクスターの場合、内装からの異音があまりに大きく、人を乗せるとちょっと気まずくなったほど(そのため、内装の異音を聞こえにくくするためにいつもトップを開けていた)。
4.速度感が希薄
これについては人によって判断が分かれるところですが、スピードを出していても、それだけのスピードが出ているように感じられない、というもの。
ぼくはむしろ、速度感の希薄なクルマのほうがいい、と考えています。
5.ドライバーアシストが敏感
新型スープラには「これでもか」というほどのドライバーアシストつまり運転支援システムが装備されており、これは一部をスイッチによってカットすることができますが、ONになっているときには「介入が過敏」だとしています。
とくにレーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)は花瓶に反応し、ちょっとラインに乗るだけでステアリングホイールの振動にて注意を喚起し、これが非常に煩わしい、としています。
VIA: Blue TRD Jon