| 少なくともボクは新型スープラのエキゾーストシステムを交換する必要はないと思う |
マグナフローがトヨタGRスープラ向けのエキゾーストシステムを発表。
スープラ向けの社外マフラーとしてはすでにアクラポヴィッチ、ミルテックから発表されており、そのほかにはダウンパイプも登場しています。
そして今回のマグナフロー製エキゾーストシステムの特徴としては「モジュール式なので用途において構成を変更できる」「レゾネーターつき」「カーボン製マフラーエンド」。
GRスープラのエキゾーストシステムには「意図的な排気制限がある」
マグナフローによると、GRスープラのエキゾーストシステムには意図的に設けられた排気上の制限がある、とのこと。
これはおそらく音量や排ガスの規制に対応するためだと思われ、これによってパワーダウンを余儀なくされているということになります。
そしてこのマグナフロー製xMODエキゾーストシステムを装着することでその「物理的な制限」を解除して14馬力向上するとのことですが、つまりは「抜け」を良くするということになりそう。
一般的には自然吸気エンジンの場合は「排圧」を確保しないとトルクがスカスカになることがあるものの、ターボエンジンの場合は「抜け」によって排気を加速させることがパワーアップに繋がります。
しかしながらGRスープラでは「抜け」を制限することでパワーを抑えているということになり、抜けの改善、そしてECUをちょっと弄れば大きくパワーアップを果たせる可能性もありそうですね。※ECUとエキゾーストシステムの交換で450馬力くらいまでは達成できるようだが、それ以上はタービンとインジェクターの交換が必要っぽい
なお、英リッチフィールドは「ポン付け」で340馬力から426馬力にまでパワアーップさせることができるパーツを発売しており、GRスープラのポテンシャルはかなり大きいと考えて良いのだと思います。
加えて、スープラを1000馬力にまでチューンすると公言し、エンジンを分解してチューンしているパパダキス・レーシングも、GRスープラに積まれるB58エンジンのできの良さには驚いているようで、「相当な出力に耐えられる設計だ」と語っていますね。
マグナフロー製エキゾーストシステムの構成はこうなっている
そして今回発売されたマグナフローxMOD。
その価格は27万円ほどと比較的安価で、しかしそのサウンドは「ディープかつアグレッシブ」。
カーボン製のスリーブを持つテールパイプの奥にはエキゾーストフラップ。
これはもともと車両に装備されるドライブモードを「スポーツ」に入れることで開きます。
そして動画ではスポーツモードのオンオフ、純正とマグナフロー製エキゾーストシステムとの「サウンド聴き比べ」も可能です。
実際に聞いてみると、たしかにマグナフロー製エキゾーストシステムのサウンドが「太い」ようですね(純正のほうが高い周波数)。
エキゾーストシステムの構成はこんな感じ。
後ろの方にある「筒」はレゾネーターで、これが共鳴することで深みのあるサウンドを演出する模様。
そして、サーキット走行時などにはマフラー(消音器/タイコ)部分をストレートに変更可能。※黄色に着色されている部分
この部分はクイックリリースバンドにて固定されているだけなので、簡単に入れ替えができる、とのこと。
さらには純正エキゾーストシステムに比較して「軽い」ことも特徴で、システム構成にもよるものの、純正に比較して0.4kg~3.8kg軽いようですね。
なお、スープラ純正のエキゾーストシステムはこんな感じ。
純正品としてはかなり珍しい「1本モノ」で、継ぎ目がなく、スムーズに排気が流れることもわかります(継ぎ目による段差がない)。
加えて継ぎ目のフランジが無いのでその分重量も軽いのだと思われ、もしかすると「下手な社外品に交換すると性能が落ちるかもしれない」と思われるほどですね。
ちなみにBMWは昔から「エキゾーストシステムもエンジンの一部」という信念を持っており、こういった1本モノが多いのもまた事実(E36時代には、マフラー交換の際、純正エキゾーストシステムを途中からぶった切って、そこに社外マフラーを接続していた)。※BMWの車名は”バイエルンエンジン製造会社”なので、そこはこだわりのある部分だと思われる
よって、新型スープラにおいては、国産車とはちょっと違うと考え、チューニングにおいては給排気系を後回しにし、ECUと足回りから先に手を付けてみるのがいいかもしれませんね。
VIA: magnaflow