| ただし全般的な満足度はかなり高い |
スーパーカー系ユーチューバー、ビークルバージン(Vehicle Virgins)氏が「トヨタGRスープラについて嫌いなところ」という動画を公開。
同氏はこれまでにもランボルギーニ・ガヤルド、ウラカン、マクラーレン600LT、フェラーリ458スペチアーレA、日常の足としてメルセデス・ベンツSクラス等に乗ってきており、つい最近新型フォードGTの納車も受けた模様。
そのYoutubeチャンネル登録者数、再生回数から推測するに1000万円近い月収を得ているんじゃないかと判断されています。
そんなビークルバージン氏ですが、自身のクルマを購入すると、必ずUPするのが「このクルマの嫌いなところ」。
その例にもれずGRスープラについても気に入らないところを公開していますが、その内容を見てみましょう。
トランク
これについては、「容量」ではなく開閉方法について。
室内からもしくはリモコンでしか開閉ができないとしており、外側から(リモコン無しにい)開閉できない、ということについて言及。
ライセンスプレート灯の間に開閉ボタンを仕込んだり、リアバンパーの下にセンサーを装着するなどして外部からの開閉を可能にすべきだったとしており、実用に際してこの仕様は不便だ、とコメント。
なお、容量自体については「大きくて便利」とのこと。
「普通の」レビュワーであれば、この新型スープラのトランクスペースを「広い」と感じることはないのかもしれませんが、同氏が他に所有するクルマを考慮すると、「これでも十分に広い」ということになりそうですね。
フェイクベント
すでに多数のユーチューバーが指摘していますが、「風が入らず、風が抜けない」ベントやダクト。
これがコンパクトカーやサルーンならまだしも、「スポーツカー」ということを考えると、やはり許せない部分があるのかもしれません。
なお、トヨタは「レース参戦時に、規則によってボディ加工ができない場合でも、このフェイクベントを外せば無加工でクーリングを強化できる」とスープラ発売前にコメント。
つまりロードバージョンのスープラは「オーバークールにならないように」これらベントにフタが被せられていると解釈していたものの、他のユーチューバーによって、これらフタを外しても穴が”貫通しておらず”、「実はそうではなかった」ということが明らかに。
なお、マクラーレンは一見しただけでこう流れた風が、ここを通ってこう抜けると予想できる構造を持っていますが、実際にそのとおりに機能し、そこに「フェイク」はまったくナシ。
やはりスポーツカーはこう(マクラーレンのように)あるべきだ、とも思います。
スマートフォンチャージャーとシガーライターソケット
これは実際に自分のものとして乗らないとわからないであろうところで、シガーライターソケットになにか挿すと(ビークルバージン氏の場合はレーダー探知機の電源)、その奥にあるスマートフォン置き場にスマホを出し入れできない、ということ。
これが問題になるケースはそうそうないと思われ、しかし「一理ある」とも考えています。
なお、内装全般については「BMWのパーツを使用したおかげで」非常に優れたものとなっている、とコメント。
スピーカー
北米仕様のスープラは標準で10スピーカー、ビークルバージン氏の乗る上位グレード「プレミアム」にはJBL製12スピーカーオーディオシステムが装着されますが、「低音の調整が不十分」で、納得できる低音が出ない、と主張。
GRスープラのカーゴスペースには「サブウーファー風」のスピーカーボックスとスピーカーが装着され、ぼくは「カスタムカーみたいだな」と実際にこれを目にしたときに驚きましたが、この”サブウーファー風”スピーカーは「サブウーファーではない」ようで、つまり普通のミッドバスであるようです(それでもフェイクではなく、実際のスピーカーであるだけ良かった)。
ちなみにビークルバージン氏は「スピーカーカーバーが安っぽいホイールカバーみたいだ」と述べています。
ステアリングホイール
そして同氏はステアリングホイールのダサさについて言及。
コントロールスイッチ類が内蔵されて便利なことは認めているものの、あまりにセンターパッドが大きく「カムリのようだ」とコメント(加えてグリップが細い、とも)。
実際にぼくもGRスープラ試乗の際にもっとも気になったのはこの部分です。
スポーツカーにとってステアリングホイールは非常に重要で、その回転マス、見かけのスマートさを考えると、やはりセンターパッドは限りなく小さくあるべきだと考えています。
ただ、ベースとなるBMWのセンターパッドはもともとけっこう大きく、これは「いたしかたない」部分なのかも。
反対にセンターパッドが小さいのは「フォルクスワーゲングループ」で、アウディ、ポルシェ、ベントレーなどは「かなり小さい」センターパッドを持っていて、やはりスポーツカーはこうでないとな、と思うことも。
逆にGRスープラのいいところは?
ただしビークルバージン氏は、全般的にはGRスープラを気に入っており、もっとも満足しているのはその「サウンド」のようですね。
車両をスタートさせる前、ACCに入れた後に「スポーツ」モードを選択し、そこからエンジンを始動すると(そんなワザが使えたとは!)素晴らしいエンジンサウンドを楽しめる、とのこと。
これはBMW M2でも味わえないような、「大きく、太い」サウンドだとコメントしていますが、たしかに実際に試乗した際にも「こんなに大きな音が出るのか・・・」と驚かされます(トヨタの人いわく、”規制ギリギリの音量”)。
GRスープラの、室内から聞くエキゾーストノートについてはBMW同様に「フェイク」が入っているそうですが、実際に乗った感じではそれを判別することは難しく、外からそのサウンドを聞いてもかなりの音量が出ており、実際に”素晴らしいサウンド”を発するのは間違いない、と断言できます。
VIA:Vehicle Virgins