| FJクルーザーは今でも中東では現役で販売されている |
さて、カーデザイナーにしてユーチューバーのスケッチモンキー氏。
いつも「このクルマのここが(デザイン的に)おかしい」と思う部分や、「このクルマを現代に蘇らせたら」というテーマで様々な作品を公開しています。
ちょっと前には「ホンダCR-X」の後継モデル、そして「80スープラ直系」の後継モデルといったレンダリングも公開されていますね。
そして今回同氏がYoutube上にて発表したのが「新型FJクルーザー」。
FJクルーザーは「40系」ランドクルーザーを再解釈したデザインにを持ち、エンジンや車体は(当時の)ランドクルーザー・プラドから流用されたクルマ。
もともとは北米市場向けとして企画されたものの世界中で人気が沸騰し、北米から遅れること4年の2010年には日本でも販売が開始されています。
生産は日本の日野自動車羽村工場にて生産され、北米向け車両は2014年に生産が終了するも、日本国内向けは2018年まで製造が継続されており、なんと中東では未だに「現役」で販売されていることも明らかに。
バンパーやサイドステップが40系ランドクルーザー風に
こちらが40系ランドクルーザーとFJクルーザー。
ちょうどカラーコンビネーションが同じなので分かりやすいのですが、ホワイトのルーフ、カーブしたリアサイドウインドウ、そしてフロントグリル、横方向に飛び出したウインカーなどが現代風にアレンジされていることがわかります。
なお、FJクルーザーのデザインは、もとを辿ると2000年にロッド・ミレンが製作した「レトロクルーザー」。
ロッド・ミレンはトヨタのクルマを駆って多くのレースを制しており、その観点からもトヨタと縁の深いレーシングドライバーです。
そのロッド・ミレンがFJ45をレストモッドしたのがレトロクルーザーで、画像を見ると文字通りレトロ、しかしホットロッド風な雰囲気も。
これが話題となり、当時「なにかいい企画はないか・・・」と考えていたトヨタの目に止まって、そのコンセプト通り「レトロなランクルをイメージしたクルマ」を本家トヨタが開発したのがFJクルーザーだと言われています。
外部が製作したカスタムカーを(形状は違えど)自動車メーカーが取り上げるという珍しい例ではありますが、それだけトヨタとロッド・ミレンとの関係性が良好であったということなのでしょうね。
そこで今回の「新型FJクルーザー(2020年モデルをイメージしており、フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジを想定しているものと思われる)」について、スケッチモンキー氏はヘッドライト周りを現代風に、そしてフロントフェンダーとリアフェンダーそしてその間にあるサイドステップの形状を40系ランドクルーザーに近づけ、さらにドアミラーをシンプルに(これも40系ランクル風に)。
そして出来上がったレンダリングがこちら。
フロントバンパーも40系ランドクルーザー同様に「一本モノ」風となっていますね。
新旧FJクルーザーを並べるとこう。
現時点でFJクルーザーが復活したり、新型に切り替わるという兆しは見えず、一時期FT-4XがFJクルーザー後継として発売されるという話もあったものの、今のところ具体的な動きはないようです。
トヨタが「マツダと多くのパーツをシェアする」新型SUVを2021年に発売!FJクルーザー風の「FT-4X」市販バージョンか
VIA:TheSketchMonkey