| これがカローラとはにわかに信じがたい |
トヨタの北米法人がカッコいい「カローラセダン・アペックスエディション」を発表。
専用の外観に加えてハンドリングも向上させられており、まさにアペックス(コーナー)の名にふさわしい仕上がりを持ち、限定台数は6000台。
ちょっと不思議なのは、コンパクトクラスのクルマの人気が低い北米市場において、こういったスポーティーな仕様は「どういった人々をターゲットにしたクルマなのか」がよくわからず、しかしもちろんトヨタにはマーケティングから得た確信があるものと思われます。※アメリカでは、コンパクトカーに求められるのは付加価値よりも価格だと言われる
カローラのパフォーマンスを最大化
トヨタによると、このカローラセダン・アペックスエディションについて「本来カローラセダンの持つポテンシャルを最大化した。2リッター・ダイナミックフォースエンジン、マルチリンクリアサスペンションの潜在能力を引き出している」と自信を見せていますが、メーカー発売のクルマにもかかわらず「スポーツ触媒」内蔵ステンレス製エキゾーストシステムを持ち、サーキットにフォーカスしたサスペンションが与えられています(0.6インチ車高ダウン)。
このサスペンションはスプリングを固めただけではなく、ダンパーやスタビライザーにも手を入れるなど大幅なパフォーマンス向上が図られており、ロール剛性はフロントで47%、リアで33%高められている、とのこと(エレクトリック・パワーステアリングの設定も変更されている)。
ホイールはフローフォームにて製造された18インチで、これは今までのトヨタには見られないデザインですね。
なお、軽量性とブレーキのクーリングを重視した設計を持ち、1本当たり1kgの軽量化を果たしているようです。
エンジン出力自体は169PSと変わりはないものの、触媒の変更で大きくレスポンスが向上しているものと思われ、組み合わせられるトランスミッションは標準ではダイナミックシフトCVT、そして120台のみにiMTが与えられる、とのこと。
何よりも特徴的なのは専用デザインを持つボディキットで、フロントにはゴールドアクセントを持つブラックのバンパーインサート(サイドアンダーにはウイングレットつき)、そしてサイドにはやはりゴールドアクセントとウイングレットを持つサイドステップが装着されています。
リアに視点を移すと、フロート式のダイナミックなデザインを持つリアウイングを持っていて、相当な特別感を持つことがわかりますね(このクルマを、北米で人気のある”TRD”名義にて発売しなかったのはちょっと不思議)。
リアディフューザーも専用、そして左右二本出しのテールパイプが大迫力。
ぜひ日本でも発売して欲しい限定モデルです。
トヨタはカムリの2021年モデルも発表
加えてトヨタは2021年モデルのカムリに小変更を加えて発表。
新しくグロスブラック仕上げのメッシュグリルとLEDヘッドライト、新デザインの19インチホイールが装備されており、日本のカムリとは大きく異る印象に。
現在欧州や米国ではブラックアクセントが流行中ですが、こちらもぜひ日本向けのカムリにも設定して欲しい仕様です。