| 3代目プリウスがベースだったらもっと格好良くなっていたかもしれない |
さて、様々な「もしも」系レンダリングを作成するカーデザイナー、スケッチモンキー氏。
これまでにも「フェラーリF40現代版」「ランボルギーニ・ディアブロの現代版」等を作成し、その過程とともに動画を公開しています。
そして今回紹介する最新作が「トヨタ・プリウスをスーパーカーにデザインしなおしてみた」。
かなり意外なチョイスそして「もしも」の発想ですが、完成したレンダリング(CG)なかなかに格好良く仕上がっているようです。
プリウスのデザインはそんなに悪くない(とボクは思う)
まず、こちらは素材となる現行プリウス。
これをもとに「どこをどうするか」考えてゆくわけですね。
ちなみに(ディティールはともかく)プリウスのプロポーションについてぼくは悪くないと考えていて、大きく下がったノーズ(冷却がさほど重要ではないのでグリルを小さく取れる)、後ろ上がりのスタイル、そして先代から車体の後ろの方へとずらされたルーフ上の「力点」。
この力点はルーフ上のもっとも高いポイントと園周辺を指しますが、これをどこに置くかでクルマの印象がかなり変わります。
ちなみに初代はこう(ルーフの前のほうが一番高い)。
二代目になるとルーフが緩やかに丸くなりますが、力点(デザイン上の重心)はまだ前のほうにあります。
そして三代目プリウスでは、その力点が後ろに移動し、ぐっとスポーティーに。
加えて、フロントからリアまでのライン的連続性が高く、いわゆる「ワンモーション」フォルムを持っていて、この三代目プリウスの高さを「30%くらい削れば(上から押しつぶせば)」けっこう格好いいスポーツカーになるんじゃないか、と思ったことも。
四代目になるとワンモーションが崩れ、二代目に近いプロポーションへと戻ってしまったのがちょっと残念。
プリウスをスーパーカーにするとこうなる
そしてここからがスケッチモンキー氏の腕前拝見といったところですが、まずはサイドウインドウとリヤセクションをなんとかしたい模様。
そこでまずサイドウインドウのグラフィックとCピラーを変更。
その後にピラーやドアハンドル等を後ろにずらして「2ドア化」。
ただしこのままではタイヤ/ホイールが小さいため、ホイールハウスを大きくしてレクサスから拝借したタイヤ/ホイールを取り付けます。
装着完了。
その後はリアディフューザーやテールパイプ、ルーフの高さなどを調整してゆきます。
上がビフォー、下がアフター。
リアクォーターウインドウの形状が「プリウスっぽく」調整され、けっこう格好良いクルマに仕上がっているようです。
「スーパーカー」とは呼び難いかもしれませんが、「コンパクトハッチ(もしくはクーペ)」といった印象で、もし北米で発売されれば、ホンダ・シビック・クーペのいい対抗馬となるかもしれませんね。